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閉経後は要注意!骨粗しょう症(骨粗鬆症)が更年期以降急増する理由は?

更年期からのアンチエイジング

一般的に言われている更年期は45歳~55歳です。骨粗鬆症なんて、もう少し上の世代のことだと思っていませんか?ちょうど母親の年代、70代後半から80代くらいの。

 

ところが、更年期を迎えた頃から骨は徐々に弱くなっていくんです!

 

今回は、女性の宿命ともいえる骨粗鬆症とはどんな病気か?その先にある本当に気をつけなければならないリスクについて詳しく説明します。

 

体を支えるだけじゃない!最も重要な骨の役割


骨の役割は、脳や内臓を守る保護組織、体を支える支持組織だけではありません。もちろんそれらも大事な役割を担っていますが、もっと重要なのはカルシウムの貯蔵庫としての役割です。


カルシウムは生体の維持に欠かせない成分です。正常な生命活動を維持するためには、血中のカルシウム濃度は厳密に一定の割合を保つ必要があります。(8.5~10.0㎎/dl)

 

血中濃度の変化がもたらす体の不調


カルシウム濃度が一定の値を10%程度前後するだけで、さまざまな症状が出てきます。

 

  • 低下→知覚障害や筋肉の痙攣
  • 上昇→意識が薄れてこん睡状態に

 

カルシウムを摂取する方法は食べ物を食べることによって腸管から吸収されることです。排出は便や尿です。

 

このバランスが取れていることが大事なのですが、必ずしも必要なカルシウムを摂取できるとは限りません。食事から足りていないときもあれば、絶食しているときもあります。

 

このことからも、生体には食物からのカルシウム摂取(供給)がなくても、血中のカルシウム濃度を一定に保つメカニズムが働いていることがわかりますね。

 

血液中のカルシウムが低下すると、貯蔵庫である骨からカルシウムが取り出されるしくみになっているのです。

 

骨粗鬆症ってどんな病気?閉経後の女性に多いのはなぜ?


骨は固いというイメージがありますね。体を支える支持機能としての役割があるので確かにその通りです。

 

ただ、骨は一度作られたらずっとそのまま固定されている無機質なものではなく、常に代謝をしています。

 


どういうことかというと、骨は絶えず古くなると壊され、新しく再生を繰り返しています。骨も皮膚や血液と同じように新陳代謝を繰り返しているのです。

 

これを骨のリモデリング(骨改造現象)といいます。

 

骨吸収と骨形成のメカニズム


骨のリモデリングには3つの細胞が関わっています。

 

骨は古くなったり血液中のカルシウムが足りなくなったりすると骨を破壊する細胞がくっつきます。→破骨細胞


破骨細胞は強い酸性の物質を分泌して骨を削り、中のカルシウムを取り出し、血液中に吸収します。(骨吸収)

 

削られた部分には今度は骨を作る細胞が働きます。→骨芽細胞

 

骨芽細胞は削られた部分にカルシウムを塗り固めるように骨を作っていきます。(骨形成)


このふたつの細胞(破骨細胞と骨芽細胞)をコントロールしているのが骨細胞です。

 

 

骨のリモデリング

 

骨の新陳代謝に異常が起きると骨粗鬆症になる


骨吸収と骨形成がバランス良く働いていれば、骨は健康を保っていられます。ところが、このバランスが崩れ、骨吸収に骨形成が追いつかなくなるときがあります。

 

そうなると、骨の削られたままの部分できてしまいます。穴があいて細く、弱くなってしまうのですね。これが骨粗鬆症なのです。

 

健康な骨と不健康な骨

 

骨粗鬆症とは骨がもろくなり骨折しやすくなる病気

 

女性ホルモンは骨の健康に欠かせない!エストロゲンの作用とは?


女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは、丸みを帯びた体型を作ったり、皮膚や髪を艶やかにするといった「女性の美」に大きく貢献しています。


さらに、エストロゲンの働きは骨や血管を丈夫に保つという、女性の健康に欠かせない重要な役割も担ってきました。

 

閉経を迎えて分泌量が激減することによって、さまざまな病気のリスクが高くなります。
そのひとつが骨粗鬆症のリスクです。

 

エストロゲンが骨の健康にどう貢献してきたか


骨を強く保ち守ってきたとは具体的にどう作用していたのかみてみましょう。

まず、骨は骨吸収と骨形成という新陳代謝を繰り返していることは説明したとおりです。

 

エストロゲンは骨が削られるのを食い止める

 

エストロゲンには、骨を壊す破骨細胞を減らし骨形成をする骨芽細胞を増やす作用があります。

 

「破骨細胞を減らす」というのは、エストロゲンが破骨細胞の細胞死(アポトーシス)を引き起こして数や寿命をコントロールしていることが分かっています。

 

 

エストロゲンはビタミンDを活性化させる

 

骨の形成に欠かせないのがビタミンDです。ビタミンDはカルシウムを効率よく吸収するために必要不可欠なビタミン。


食事から摂ったカルシウムは小腸で吸収されます。このとき吸収を助けるのがビタミンD。カルシウムを運んだり、骨に沈着するときにもビタミンDが必要です。

 

ビタミンDは食べ物から摂取したり、日光を浴びることによって体内で生成されますが、しかしそのままでは骨を作る働きはしません。

 

そのためには活性型ビタミンDに作り変えられる必要があります。

 

体内に入ったビタミンDは、まず肝臓で活性化します。続いて腎臓で2回目の活性をして活性型ビタミンDになりますが、このときに働くのがエストロゲンなのです。

 

エストロゲンは骨を守るホルモンの調整役!

 

血液中のカルシウム濃度が一定に保たれている仕組みを簡単に説明します。


血液中のカルシウム濃度が低くなると、副甲状腺から副甲状腺ホルモンが分泌されます。このホルモンは骨を溶かしてカルシウムを血液中に取り込ませるよう働きます。


血液中のカルシウム濃度が高くなると、今度は副甲状腺ホルモンが減ってカルシトニンというホルモンが増え、骨の溶かし出しにストップをかけます。


エストロゲンは副甲状腺ホルモンの分泌を抑制して、カルシトニンを活性化させる作用があります。こうして、骨からカルシウムが過剰に溶け出すのを防いでいるのです。

 

更年期の女性に関係の深い閉経後骨粗鬆症


このように、女性ホルモンのエストロゲンは骨の健康を保つために直接的あるいは間接的に重要な働きをしています。

 

エストロゲンが激減する閉経後の女性が骨粗鬆症になりやすいのはこのためです。

 

骨粗鬆症にはいくつかタイプがあります。その中でも更年期を迎えた女性の骨粗鬆症を「閉経後骨粗鬆症」と呼びます。

 

 

骨粗鬆症のタイプ

 

  • 閉経後骨粗鬆症―骨粗鬆症は加齢にともなって増えていきますが、思春期や出産後に起きることもあります。これらもエストロゲンの欠乏が原因となっているので、閉経後の女性の骨粗鬆症を「閉経後骨粗鬆症」と呼びます。

 

  • 男性における骨粗鬆症―骨の構造は男女に差はありません。骨粗鬆症は女性に限った病気ではなく、男性でも骨粗鬆症になる人がいます。

    原因はやはり骨代謝異常ですが、男性の場合は男性ホルモンと女性ホルモンの両方が関わっているので「男性における骨粗鬆症」と呼んで区別しています。

 

  • 続発性骨粗鬆症―薬の副作用や甲状腺や関節リウマチまたは栄養不良で骨代謝異常が起こったりして発症する骨粗鬆症を「続発性骨粗鬆症」と呼びます。

 

 

副腎皮質ホルモン(ステロイド)と骨粗鬆症

 

副腎皮質ホルモンは骨芽細胞の働きを弱めます。関節リウマチやネフローゼなどの腎臓病、アトピーなどで長期にわたって大量にステロイド剤を服用していると骨が弱くなります。

 

 

骨粗鬆症はなぜ女性に多いのか?エストロゲン量の違い!?


男性も骨粗鬆症になることはありますが、その数は女性に比べて段違いに少ないのは事実です。その比率は女性6に対して1、50歳以上でみても約4%といわれています。

 

なぜ男性に骨粗鬆症が少ないのでしょう?骨も加齢によって弱くなるのは性差はないので、高齢になるにつれ発症率は近づいてくるはずですね。


それにもエストロゲンが関係しています。

 

一般的に男性のほうが女性より体は大きいですね。骨量も多いです。ただ、骨量と骨密度は関係ありません。男性のほうが骨が強いというわけではないのです


実際、40代の閉経前の女性と男性を比べてみると、女性の骨密度のほうが上回っています。

 

閉経後は男性より女性ホルモンの数値が低い!?


性ホルモンは男性ホルモン女性ホルモンがあります。男女ともにどちらも体内にあります。女性にも男性ホルモンが、男性にも女性ホルモンが存在しているわけです。


女性の場合、女性ホルモン(エストロゲン)は更年期以降急激に減少します。対して男性の場合はこのような変化はないので、閉経後の女性より男性のほうか血液中のエストロゲン量が多いのです。

 

例えば50代後半になると女性はE2が10pg/mgにまで減るのに対して、男性は30pg/mg程度です。


このように、50代以降の男性は女性よりも骨密度が減りにくいので、骨粗鬆症になりにくいといえます。

 

ただし、男性が骨代謝異常になり骨粗鬆症を起こすと、女性より重症化しやすい傾向があります。

 

骨粗鬆症になるとどうなる?気づきにくい骨折がQOLを低下させる

 

骨が弱くなり骨折しやすくなるのが骨粗鬆症です。骨折といってもポキッと折れるものだけではありません。

 

弱くなった骨が体の重みに耐え切れず、押しつぶされるように骨折することが多くなります。圧迫骨折といいますが、最初はなかなか気づかないことが多いのです。


こんな症状は要注意!

 

  • 背中が丸くなった
  • 身長が縮んだ
  • 背中や腰が痛い

 

 

骨粗鬆症で骨折しやすい部位


骨がもろくなって最初に起きる骨折は背骨、胸椎や腰椎です。骨量は閉経前5年くらいから減少していきます。早い人では50歳代後半に最初の椎間骨折が起きることがあります。

 

その後2箇所3箇所と骨折していくと、背中が丸くなり身長も縮み、普段どおりの生活がしにくくなっていきます。その他、骨折しやすい部位はこれらです。

 

  • 腰骨
  • 手首
  • 肩の付け根
  • 太ももの付け根

 

 

布団の上げ下ろしや、ちょっと手を付いたといった何気ない動作で骨折してしまうのが骨粗鬆症なのです。

 

骨粗鬆症は要介護や寝たきりの原因にもなる!死亡率も!?


日本人の寿命は戦後ぐんぐん伸びて、更年期は女性にとってのターニングポイントとなりました。


人生50年といわれた時代であれば、閉経を迎える頃にはすでに人生の幕は降ろそうかという時期ですが、今は残りの人生は30年以上です。


更年期は老後を考え出すときでもあります。誰でもが健康で楽しいシニアライフを送りたいと願いますね。寝たきりにはなりたくない・・・。


そのためには、骨を丈夫に保ち、寝たきりにならないことがとても重要なのです。

介護を受けている人が、その原因となった原因の第一位が脳血管疾患です。次いで高齢による衰弱がありますが、転倒や骨折で要介護になった人が多くいます。


寝たきりになった原因の第2位も「転倒・骨折」です。


最近、大腿骨頸部骨折が増えています。大腿骨頸部は足の付け根です。ここを骨折すると歩けなくなり、治療には入院とリハビリが必要です。

 

治療後も約30%の人に日常生活に支障が出るようになります。

 

 

骨粗鬆症の人は動脈硬化になりやすい?


最近では、骨粗鬆症と動脈硬化との関連も指摘されています。骨密度が低いほど動脈硬化の傾向があることが分かってきました。

 

動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞などの心臓血管系の病気を引き起こします。


これらの病気は寝たきりや要介護となるハイリスク要因です。死亡率もぐっと上がります。

 

将来の心臓血管系の病気のリスクを減らすためにも、骨粗鬆症の予防と治療は大切です。

 

 

骨粗鬆症になりやすい人とは?閉経以外の要因


骨粗鬆症は生活習慣病という位置づけです。WHOの治療基準をみてみましょう。

 

  • 骨密度が低いあるいは痩せている(BMIが18.5以下)
  • 50歳以降に骨折歴がある
  • 年齢
  • 母親に骨折歴がある
  • アルコールを1日2単位以上摂る
  • 喫煙
  • 治療でステロイドを使ってきた
  • 関節リウマチがある

 

※アルコールが2単位以上とは
・ビール・・・350ml缶3本
・日本酒・・・2合(360ml)
・ワイン・・・グラス4杯(480ml)
・ウィスキー・・・ダブルで2杯(120ml)
・焼酎・・・35度ロックで3杯(150ml)
・梅酒・・・ロックで8杯(400ml)

 

WHOの骨折危険率から考え合わせた治療開始基準を提唱しています。それらから危険因子として挙げられているのが上記の8項目です。


では、次に具体的に骨粗鬆症になりやすい人をみていきましょう。

 

体格や体質による要因


体格は骨量と関係があります。身長が高く痩せていない人は骨量が多いのが一般的です。それは、体重が重いと骨に負荷がかかり強度を増すからです。


骨量のピークは18歳ですが、最大骨量がどのくらいになるかは遺伝的な体質にかかわってきます。母親や祖母が骨粗鬆症になっていれば、最大骨量が低めである可能性が高いといえます。


また、若いときから些細なことで骨折をしたことがある人も要注意です。

 

  • 小柄で痩せている人
  • 母親が骨粗しょう症

 

初経や月経との関係

 

初潮が他の人より遅かった人は、エストロゲンの上昇が始まるのが遅かったといえます。そのため骨量のピークとなる時期に十分な骨量が得られていなかった可能性があります。

 

また、月経不順が長期にわたってあった人より、きちんと来ていた人の方が骨量の減少が少ないという調査結果が出ています。もちろん、これらは個人差があります。

 

両方の卵巣の摘出手術を受けている人は、卵巣から突然エストロゲンの分泌がなくなるので、急激な骨量の減少が起こります。

 

  • 初潮が遅かった・月経不順が長期間あった
  • 卵巣(両側)を摘出している

 

若い頃あまり運動をしていない


中高生の頃に十分な運動をしていないと、骨量のピークが低くなり将来骨粗鬆症になりやすいといえます。骨量のピークは18歳頃なので、それまでにいかに骨量を増やすかが決め手!


この時期は、良い食習慣と適切な運動で最大骨量を高めることが大事なのです。運動は、骨に重力の負荷がかかるようなものが骨を強くします。

 

  • 中高生の頃運動を十分していない
  • 若い頃から体を動かすのが苦手

 

骨粗鬆症の原因となる生活習慣


骨粗鬆症は生活習慣病です。遺伝や閉経といった身体的な要因は変えられませんが、生活習慣は見直すことができます。骨粗鬆症の原因と考えられる生活習慣はこれらです。

 

  • 過度なダイエット
  • カルシウム不足の食事
  • ビタミンD不足の食事
  • アルコールの摂りすぎ
  • 喫煙
  • ほとんど運動をしない・歩かない
  • 日光にあたらない

 

 

これらを踏まえて、骨を丈夫に保つために「運動」「栄養バランスの良い食事」「適度に日光にあたる」を心がけましょう。

 

 

40歳以上の人は骨粗鬆症検診を受けましょう


骨量の減少はじわじわ進みます。実際に骨粗鬆症による骨折が起こる前に十分な予防をしておくことが大切です。

 

そのためにも、40歳になったら自分の骨量を知っておきましょう。


会社勤めの人であれば、年に1度の健康診断に骨粗鬆症検診も含まれていると思いますが、そうでない人は市区町村の実施する健診や人間ドックを利用しましょう。

 

市区町村で実施している骨粗鬆症検診


老人保険事業の一環として、各市町村では骨粗鬆症検診を行っています。対象は40歳、45歳、50歳、55歳、60歳、65歳、70歳の女性で、内容は問診と骨密度の測定です。


費用などは市区町村などによって異なりますので、居住地の保健センターや役所に問い合わせてみましょう。

 

 

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まとめ

 

女性ホルモンのエストロゲンは、骨を健康に保つために大きな役割を担っています。閉経を迎え、エストロゲンが一気に減少することによって、骨粗鬆症のリスクがぐんと高まります。

 

体の自然な変化に逆らうことはできませんが、生活習慣によって骨粗鬆症のリスクを減らすことは可能です。

 

健康寿命を伸ばし、生き生きしたシニアライフを目指したいものですね。

ポスト更年期は病気と背中合わせ!特に気をつけよう骨と血管

更年期からのアンチエイジング

 

女性にとって閉経は自然の摂理。人生50年と言われた昔とは違って、現代女性はその後の人生も長いです。

 

ポスト更年期、アフター更年期と呼ばれる閉経後も健康に過ごすことがとても大切です。

 

卵巣の寿命は50年にプログラミングされている

 

近年、医学の発達によって人間の寿命は伸びてきました。ご存知のとおり、その中でも日本は世界でも有数の長寿国です。

 

「生きている」ということは、心臓も脳も・・・臓器が生きて活動しているということです。 ところが、卵巣はそうはいかなかったのです。

 

どんなに寿命が延びても卵巣の役目は50年にプログラミングされたまま。 卵巣は生殖器です。子孫を宿し産むために働きます。

 

出産は今も昔も女性にとって命がけ!その大仕事を行うために、卵巣が作り出すエストロゲンという女性ホルモンは、妊娠だけでなく女性の健康を保つ働きをも持っています。

 

人間の赤ちゃんは、生まれてすぐに一人で生きていくことはできません。動物の中でも、人間は長い子育て期間を必要とする生き物です。

 

戦前の日本人は子だくさんでした。幼い頃に命を落とすことも多かったと聞きます。私の曾祖母も10人の子どもがいたそうです。

 

戦争で亡くなった人もいたので、私が知っている大叔父、大叔母は4人です。 そしてなんと一番末の子は、46歳での出産だったそうです。

 

現代は高齢出産が増えていると言われます。それも事実でしょうが、明治の女性はあんがい高齢で出産していたのですね。

 

そんな曾祖母ですが、私が5歳のときに亡くなりました。まだ70代後半でしたが、老衰で眠るように逝ったそうです。記憶の中の曾祖母は、「おばあちゃん」・・・という印象です。

 

皺だらけの肌、曲がった背中、真っ白で艶のなくなった髪。当時はそれが普通だったのです。でも、今の70代の女性はもっとずっと若く見えます。

 

もちろん、幼少期や青年期の栄養状態も大きく関係していますし、医療の発達によって未然に防げる病気があることも確かです。

 

ただ、冒頭にも書いたように女性の健康の守り神であるエストロゲンは、閉経によって卵巣がその機能を終えたときに無くなってしまいます。

 

寿命が延びたといっても、元気に生活を送っている人ばかりではないのが現実です。まずは、エストロゲンがわずかになってしまった更年期以降、女性の体がどのように変化するのかみていきましょう。

 

ポスト更年期、女性の体は常に潤い不足に!?

 

更年期の症状で、手足の痺れや皮膚表面がピリピリしたりといった感覚の異常を感じることがあります。これは、エストロゲンが減少したことによって、皮膚が薄くなったり乾燥しやすくなるためです。

 

エストロゲンには、肌や髪にハリや潤いを保つ作用があります。まさに抗老化ホルモンなのです。

 

また、外見上のことだけではなく体のいたるところに影響を及ぼします。潤いがなくなった女性の体の変化はこんなところにもあらわれます。

 

  • 目の潤い不足によるドライアイ
  • 口の粘膜が乾くドライマウス
  • 膀胱の粘膜が薄くなることによる頻尿
  • 膣の乾きによる萎縮性膣炎など

 

骨の老化は更年期以降一気にすすむ!骨粗しょう症に注意!

骨量のピークは20代です。だれでも年齢とともに骨は弱くなっていきますが、女性にとって閉経は大きなターニングポイントです。

 

意識して骨を守っていかないと、将来骨折による寝たきりに・・・という事態を招きかねません。

 

骨には大きく二つの役割があります。ひとつは、体を支えることです。そしてもうひとつはカルシウムを貯蔵しておくことです。

 

生命活動を維持するためには、血中のカルシウム濃度を一定に保つ必要があります。

 

何らかの理由でカルシウム不足になった場合には、自分の骨のカルシウムを犠牲にして生命を維持することになります。 長期にその状態が続くと、骨はスカスカになってしまいます。

 

骨は毎日入れ替わっている

 

骨は硬く頑丈なイメージがあるので、一度形成したものはそのまま維持されているように感じるかもしれませんが、実はそうではなく骨も日々作り変えられています。

 

骨は3つの細胞群があります。

  • 破骨細胞→古くなったり痛んだ骨を壊す
  • 骨芽細胞→新しく骨を作る
  • 骨細胞→破骨細胞と骨芽細胞をコントロールする

 

 

破骨細胞が古くなった骨基質を壊すことを骨吸収、骨芽細胞が新しく骨を作ることを骨形成といいます。

 

骨吸収と骨形成のバランスがとれているときに、骨は一定の状態を保つことができるわけです。

 

ところが、骨吸収に骨形成が追いつかなくなると骨がもろくなって骨粗しょう症になってしまいます。

 

骨粗しょう症=骨吸収に骨形成が追いつかなくなって骨がスカスカになった状態

 

 

エストロゲンが骨にどう作用してきたか?

 

エストロゲンには骨量を維持する働きがあります。その仕組みを簡単に説明します。

 

エストロゲンは腸からのカルシウムの吸収を促進する作用があります。また、血中のカルシウム濃度を管理しているホルモンに働きかけて骨からのカルシウム流出を抑える作用もあります。

 

さらに、破骨細胞にも働きかけて骨の破壊が過剰に進まないようにすることもわかってきました。

 

このように、エストロゲンは骨を丈夫に保つために働きかけてきたわけです。そのため更年期以降、エストロゲンの減少によって骨の破壊が急激にすすみ、骨粗しょう症になってしまうのです。

 

更年期以降急速に進む血管の老化!その危険性とは?

 

皮膚や髪の老化は見た目にも分かりますが、骨や血管はそうはいきません。もっと高齢になってから、骨折をしたり脳梗塞や心筋梗塞といった深刻な病気を引き起こしてから気づくことも多いのがやっかいなのです。

 

骨同様、血管の健康もエストロゲンによって守られてきました。一般に、男性より女性のほうがコレステロール値は低いといわれていますが、50歳以上では逆転現象が起きてきます。

 

血管年齢と動脈硬化

 

最近よく血管年齢という言葉を耳にしませんか?これは、言い換えれば「動脈硬化がどこまですすんでいるか」ということです。

 

動脈硬化とは?

動脈硬化とは文字通り動脈が硬くなった状態です。動脈や静脈は内膜・中膜・外膜の3層構造になっていて、表面は内皮細胞で覆われています。

 

 

もともとは血管壁は滑らかで血液はスムーズに流れていきます。ところが、内皮細胞がなんらかの原因で傷つくことでいろいろな障害が起こります。

動脈硬化を引き起こす要因は?

 

血管も老化にともなってその弾力性は失われていきます。しかし、進行を早める、または引き起こす要因となる病気や状態があります。

 

  • 脂質異常症
  • メタボリックシンドローム
  • 高血圧症
  • 糖尿病

 

生活習慣病ともいわれるこれらの病気は、女性の場合更年期以降に一気にリスクが高くなります。それは、エストロゲンの減少が大きく影響しています。

 

エストロゲンが減少するとコレステロール値が上がるのはなぜ?

 

動脈硬化を引き起こす要因の脂質異常症は血中のコレステロール値で判断されます。コレステロールには悪玉コレステロールと善玉コレステロールがあります。

 

  • LDLコレステロール=悪玉コレステロール
  • HDLコレステロール=善玉コレステロール

 

善玉悪玉と呼ばれていますが、どちらも体にとって必要なもので、細胞膜や各種のホルモン、胆汁酸、ビタミンDの前駆体などの原料になります。

 

LDLコレステロールは肝臓から全身の細胞にコレステロールを運ぶ役割を持っていますが、増えすぎると血管壁に沈着して動脈硬化の原因となります。そのため悪玉コレステロールと呼ばれています。

 

HDLコレステロールはあまったLDLを細胞から肝臓に回収する働きがあり、動脈硬化を防ぐ役割があるので善玉コレステロールと呼ばれています。

 

更年期に脂質異常症が増える仕組み

 

成長期を過ぎた大人にとってそれほどコレステロールは必要なくなります。30歳を過ぎた大人は男女ともに血中のコレステロール値はぐんぐん上がっていきます。

 

特に女性は50歳を過ぎると急激に上昇していきます。

 

エストロゲンには中性脂肪やコレステロールを下げる作用があります。それは、LDL(悪玉コレステロール)が肝臓に取り込まれるときには肝細胞にあるLDLレセプター(受容体)から取り込まれますが、エストロゲンはこのLDLレセプターを増やす作用があるからです。

 

それによって血中のLDLの取り込みを促進し、同時にHDL(善玉コレステロール)を増やす作用もあり、結果として血中のLDLが下がってHDLが上がります。

 

更年期になってエストロゲンが減少すると、LDLが肝臓に円滑に取り込まれずに血中のLDLが増加していきます。これが高LDLコレステロール血症となる主な原因です。

 

 

脂質異常症について

 

ところで、脂質異常症は以前は高脂血症と呼ばれていました。コレステロール値が高いことが評価基準でしたが、HDL(善玉)コレステロールが高いことは問題がないことから、名称を改めました。

 

また、評価基準から総コレステロール値がなくなっています。 現在は脂質異常症と呼ばれていますが、これは血液中の脂肪分の濃度が異常値を示すことで、脂肪分とはLDLやHDL、中性脂肪が指標となっています。

 

LDLコレステロール 140mg/dl以上 高LDL-コレステロール血症
HDLコレステロール 40mg/dl未満 低HDL-コレステロール血症
中性脂肪 150mg/dl以上 高中性脂肪血症

 

先に説明したように、更年期にはLDLが肝臓に十分に取り込まれず高LDLコレステロール血症の主因になりますが、その他にも血中の脂質代謝が上手くいかなくなることによって中性脂肪の増加やHDLの減少が起こります。

 

まさに更年期以降はどのタイプの脂質異常症になってもおかしくないといっても過言ではありません。

 

肥満に要注意!更年期から増える内臓脂肪

 

更年期以降、肥満に悩まされる女性も増えてきますね。今までと同じような食事や生活習慣を送っているのにだんだん体重が増えてきた、ダイエットをしても体重が思ったように減らないなど。

 

肥満は動脈硬化の危険因子のひとつです。この場合問題になるのが内臓脂肪です。皮下脂肪は一般的に男性より女性の方が付いていますが、それは妊娠・出産をするためのエネルギーとして欠かせないものなのです。

 

ところが、閉経によってエストロゲンが減少すると本来脂肪を溜め込む皮下ではなく、内臓脂肪がつきやすくなってきます。

 

お腹ポッコリは内臓脂肪!

 

 

脂肪組織はホルモンを分泌する内分泌器官

 

実は脂肪組織はホルモンを分泌する内分泌器官です。脂肪細胞から分泌されるホルモンはいくつかありますが、注目するのはアディポサイトカインという生理活性物質。

 

アディポサイトカインにはいくつか種類がありますが、作用によって善玉と悪玉に分かれます。

 

善玉アディポサイトカイン

 

  • アディポネクチン
  • レプチンなど

 

悪玉アディポサイトカイン

 

  • TNF-α
  • MCP-1
  • レジスチンなど

 

 

中でもアディポネクチンは糖尿病を予防したり、血管の傷を修復して動脈硬化が進むのを抑えたり、血管を広げて血圧を正常にする働きがあります。

 

反対に悪玉と呼ばれるアディポサイトカインには、血管を傷つけて動脈硬化を進めたり、インスリンが効きにくくして糖代謝障害を起こしたりします。

 

内臓脂肪がたくさんあると、善玉であるアディポネクチンも増えると思うかもしれませんが実は逆。

 

脂肪が増えればそれだけアディポネクチンの分泌は減ってきてしまいます。 その結果、糖尿病や脂質異常症、高血圧などが引き起こされ動脈硬化が進んでしまうのです。

 

メタボリックシンドロームの診断基準

 

メタボリックシンドロームは日本語で内臓脂肪症候群です。放っておくと糖尿病など動脈硬化が進行するという警告なのです。診断基準はこちら。

 

必須項目=ウエスト周囲径が90cm以上 (男性の場合85cm以上)
以下の2項目以上
脂質代謝異常 高中性脂肪血症(150㎎/dl以上) かつ/または 低HDL-C血症(40㎎/dl以下)
軽度高血圧 収縮期血圧130mmHg以上 かつ/または 拡張期血圧85mmHg以上
糖質代謝異常 空腹時血糖110㎎/dl以上

 

 

更年期の高血圧は一時的なものだけど・・・

 

高血圧も動脈硬化を進行させる要因です。そしてまた、動脈硬化によって悪化する病気でもあります。まず、高血圧について簡単に説明します。

 

血圧とは血液の流れが血管に与える圧力のことですね。高血圧とは動脈に異常に圧力がかかることをいいます。

 

血圧を測るときに、最高血圧、最低血圧を測りますね。最高血圧とは、心臓が収縮して血液を送り出すときの力で「収縮期血圧」、収縮した後心臓が拡張して血液が戻るときの力を「拡張期血圧」といいます。

 

この最高血圧と最低血圧の両方、またはどちらかが正常値より高い場合を高血圧といいます。程度によって細かく分かれていますが、目安を紹介します。

 

 

医療機関で計測したとき 最高血圧140mmHg以上 最低血圧90mmHg以上

家庭で計ったときの目安は 最高135mmHg最低85mmHg です。

 

日本人に多いラクナ梗塞の最大の原因!

 

脳梗塞にはいくつか種類がありますが、細い血管が詰まって起きるラクナ梗塞は日本人に多く、脳梗塞の約半分を占めるといわれています。

 

ラクナとはラテン語で「小さなくぼみ」という意味です。文字通り細い血管が詰まるので自覚症状が無い、または軽いことが多いので気がつかずにいることも少なくありません。

 

何度も再発を繰り返したり、脳のあちこちに起こると言語障害や認知症、嚥下障害を起こすこともあるので注意が必要です。

 

更年期は交感神経優位になりがち

交感神経は緊張の神経です。優位になっているときは心臓がバクバクしますね。このとき血圧も上昇します。

 

更年期は自律神経の乱れから交感神経優位になりがちです。 それでなくてもストレスは高血圧の引き金になりますので、どうしてもこの時期の女性は高血圧になってしまうのですね。

 

でも、通常は更年期を過ぎれば落ち着いてきます。 ただ、高血圧がそのまま常態として続いてしまう人もいるので注意はしておきましょう。

 

更年期以降は糖尿病の発症が急増!その理由は?

 

糖尿病はよく知られた病気ですが、具体的にどんな病気で何が怖いのかご存知ですか?

 

膵臓で作られるインスリンというホルモンが足りなくなったり、働きが弱くなったりして血液中の糖(ブドウ糖)が異常に増えてしまう病気です。

 

そうなると、動脈硬化を進行させたり免疫力を低下させたりします。糖尿病で怖いのはこれらの合併症を招くからです。

 

糖尿病の三大合併症と言われているのがこちら。

  • 糖尿病網膜症
  • 糖尿病性腎症
  • 糖尿病性神経障害

 

その他、心筋梗塞や脳血管障害も招きます。糖尿病自体は相当進行しないと気づかないので、家族歴や肥満などリスクの高い人は定期的に検査を受けるようにしましょう。

 

更年期に糖尿病が増える理由

 

まず、更年期になってエストロゲンが減少すると中性脂肪が増えます。この内臓肥満がインスリンの効きを悪くしてしまうのです。

 

組織に糖が取り込まれにくくなると、より多くのインスリンが必要になってきます。

 

インスリンは膵臓のランゲルハンス島のβ細胞から分泌されますが、たくさん必要になったインスリンを補おうとランゲルハンス島は多くのインスリンを産出するようになります。(高インスリン血症)

 

この状態が続くとランゲルハンス島は疲れ果ててしまい、十分なインスリンを作れなくなり、組織に取り込まれなくなった糖が血液中にあふれ、高血糖状態になってしまうのです。

 

動脈硬化が進行すると?命に関わる病気の引き金にも!

 

エストロゲンの減少によって骨も血管ももろくなる更年期以降の女性の体。では、動脈硬化が進行するとどんな病気のリスクが高くなるのでしょう?

 

狭心症・心筋梗塞などの心疾患

 

心臓の冠動脈に動脈硬化が起こって血液の流れが悪くなると、心臓の筋肉が酸素不足になって発作的な胸痛が起こります。これが狭心症です。

 

発作は数十秒から数十分で一過性のもので、長くても10分程度で治まります。

 

狭心症が進むと、冠動脈が血栓で完全に詰まってしまいます。これが心筋梗塞で、血液が流れなくなり心臓の筋肉が壊死した状態です。 こうなると命に関わることになります。

 

寝たきりの危険も!脳梗塞・脳出血

 

脳梗塞とは、脳の血管が血栓によって詰まってしまい脳細胞が壊死してしまう病気です。

 

血栓のできる原因は心臓にできた血栓が脳に詰まる場合と、脳に起きる動脈硬化が原因があります。

 

さらに、脳に起きる動脈硬化にも、細い血管の動脈硬化が原因(ラクナ梗塞)のものと太い血管が詰まるもの(アテローム血栓性梗塞)があります。

 

ラクナ梗塞は先ほども書いたように、日本人に多いタイプで高血圧が主な原因とされてます。

 

アテローム血栓性梗塞は特に閉経後の女性に注意が必要な脳梗塞です。それは、脂質異常症やメタボリックシンドロームに特に関係が深いからです。

 

アテローム血栓性梗塞とは?

 

アテロームと聞くと皮膚にできる半球状に隆起した腫瘍を思い浮かべると思います。アテロームとはギリシャ語で「かゆ」という意味です。粉瘤(ふんりゅう)、粥腫(しゅくしゅ)。

 

動脈の内壁にできる様をアテローム硬化といい、一般に動脈硬化といえばアテローム硬化を指します。 通常の血管壁は滑らかですが、脂質異常症など生活習慣病が原因となって血管内壁に小さな傷ができます。

 

その傷からLDLコレステロールが入り込みます。 これが活性酸素などによって酸化LDLに変わると、体は異物だと認識し白血球の1種であるマクロファージという細胞が集ってきて酸化LDLを食べてきれいにします。

 

ところが、酸化LDLが多すぎるとマクロファージが処理しきれなくなってしまい、そこにマクロファージの死骸や酸化LDLが溜まって血管壁は盛り上がって血管を狭く、硬くしてしまいます。

 

これをアテロームプラークと呼んでいます。 このアテロームプラークの皮膜が何かの拍子に破れると、中身の脂質がむき出しになり血栓を作り出してしまうのです。

 

最近は食生活の変化などにより、このアテローム血栓性梗塞が増えています。

 

足にできる動脈硬化、下肢閉塞性動脈硬化症とは?

 

動脈硬化は心臓や脳だけでなく体のいたるところで起こります。足の動脈硬化を下肢閉塞性動脈硬化症といいます。

 

下肢に血行不良が起こってさまざまな障害が出てきます。 軽度では足のしびれや冷感を感じる程度ですが、中程度になると間欠性跛行(かんけつせいはこう)を起こすようになります。

 

間欠性跛行(かんけつせいはこう)とは、少し歩くと足がだるくなったり痛くなって歩けなくなり、しばらくすると回復しますが、また痛くなるというのを繰り返す歩行です。

 

下肢閉塞性動脈硬化症が進行すると、じっとしていても足が痛くなり、さらに進むと壊死して最悪の場合切断ということになりかねません。

 

更年期は体のメンテナンスの時期

ここまで、エストロゲンの恩恵を受けられなくなる更年期以降に、いかに病気のリスクが増えるかと不安になることばかり書いてきました。

 

女性の体が閉経を境に大きく変わり、生活習慣病や骨粗しょう症のリスクが高くなるというのは紛れも無い事実です。

 

そして、これらの病気は寝たきりになる危険性も高いのです。 骨と血管を健康に保つことは、アフター更年期を健やかに楽しく過ごすためにとても大切なことなのです。

 

 

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まとめ

 

更年期は女性にとって大きな節目です。一般に45歳~55歳の10年間を指しますが、正確には閉経をはさんだ前後5年の10年間のことですね。

 

卵巣機能が低下して、それまで潤沢だった女性ホルモンが急激に減少することによって心身にさまざまな不調が現れます。やがて閉経を迎え、卵巣ではほとんど女性ホルモンが作られなくなります。

 

女性にとって閉経は、「生理が無くなる・妊娠機能が無くなる」というだけではなく、体が大きく変わっていくことを意味しています。

 

特に女性ホルモンのエストロゲンは、ハリのある肌や艶やかな髪を維持するといった外見上の女性らしさを作るだけではなく、体のすみずみまで働きかけてその健康を守ってきました。

 

男女ともに加齢に伴って生活習慣病などの病気のリスクは高まります。しかし女性の場合は閉経以降に一気にそのリスクが上がっていくことは知っておく必要があります。

 

女性の平均寿命が85歳となった現代は、更年期以後の人生は30年以上続きます。ポスト更年期、アフター更年期をいかに健康に過ごすかが、実りある人生にするためにとても大切なのです。