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50歳代から急増⁉帯状疱疹は免疫力の下がる更年期を襲う痛い症状!悪化させないためには?

更年期の体の不調の原因と対策

 

帯状疱疹という皮膚病を知っていますか?これは、水ぼうそうにかかったことがある人であれば、だれでも発症する皮膚病です。

 

水ぼうそうは約9割の人が子供の頃にかかるといわれています。


帯状疱疹は、はじめの頃は皮膚にチクチクと刺すような痛みがあらわれますが、更年期には皮膚が過敏になって少しの刺激でも痛みや違和感を感じることがありますね。

 

つい見過ごしてしまいがちですが、そのチクチクは帯状疱疹の初期症状かもしれません。今回は、帯状疱疹とはどんな症状で注意するべき点を詳しく紹介します。

 

帯状疱疹と水ぼうそうの関係は?


先ほども書いたように、水ぼうそうはたいていの人が子供の頃にかかりますね。軽く済んでしまう人も中にはいますが、水ぶくれができて痒みをともなうことが多いなんとも辛い感染症です。


水ぶくれをつぶすと痕が残る!と言われた記憶があります。わたしは一箇所目の横に残ってしまいましたが・・・。


帯状疱疹のウィルスはヘルペスウィルスの1種で、この水ぼうそうと同じものです。初感染したときは水ぼうそうになります。


水ぼうそうは一定期間が過ぎると症状はなくなりますが、ウィルスは治ったあとも脊髄の神経節に潜んでいるのです。


それが、加齢やストレス、疲労などで免疫力が低下すると再び活性化してしまうのですね。


水ぼうそうにかかったことがある人は誰でも発症の可能性があるのです。

 

更年期の皮膚のピリピリと似ている?帯状疱疹の症状は?


帯状疱疹は体の左右どちらか一方に、ピリピリ・チクチクと刺すような痛みを最初に感じ、数日後には、水泡をともなった赤い発疹が帯状にあらわれます。


水ぼうそうにかかったときのウィルスは、神経細胞の中で大人しくしていますが、免疫力が落ちたときに一気に増殖し、神経を伝って皮膚に水ぼうそうと同じ発疹を作ります。

 

神経に添って広がるために帯状にひとかたまりにできるのですね。

 

帯状疱疹は強い痛みをともなう


帯状疱疹は水ぼうそうと違って神経に起こる病気なので、強い痛みをともないます。

 

私の母も50代のはじめ、まさに更年期にかかったことがありますが、痛みが強く眠れなかったほどだと言っていました。そのときの痕は今でもうっすら残っています。

 

 

帯状疱疹は体のどこに出る?


帯状疱疹の特徴は、体の左右どちらかに神経に沿って帯状に出ることです。体のどの部位にもあらわれますが、多いのは胸から背中にかけてです。


全体の半数以上が上半身にあらわれます。


目の周りにもあらわれやすく、その場合角膜炎や結膜炎を引き起こしたり、顔面麻痺を引き起こすこともあります。


また、部位によっては排尿障害や手足の運動麻痺が起こることもあるので注意が必要です。

 

帯状疱疹はどれくらいで治る?


帯状疱疹の皮膚症状は通常、水泡からただれ状になり、かさぶたとなって治っていきます。その間おおよそ3週間です。

 

ただ、皮膚症状が治っても後遺症が残る場合があります。

 

帯状疱疹の後遺症とは?


皮膚症状が治ってもピリピリした痛みがしばらく続くことがあります。これは、帯状疱疹後神経痛という後遺症で、帯状疱疹にかかった人の約2割に起きると言われています。

 

後遺症が残るのは、高齢者や体力が落ちている時、皮膚症状や痛みが強い場合に起きやすくなります。発症時の痛みは皮膚症状が強く出ますが、後遺症の痛みは神経の損傷によるものです。

 

更年期症状とストレスが免疫力を落としていませんか?


帯状疱疹にかかりやすい年代は60歳代を中心に、50歳代~70歳代に多く見られます。また、女性のほうが発症率が高いということです。


帯状疱疹の罹患率については、宮崎県で実施された宮崎スタディや日本皮膚科学会の調査などがあります。

 

それらを見ると、発症している年代は50代以上で全年代の7割以上を占めています。

 

帯状疱疹の罹患率は50歳から急上昇


50歳代といえば更年期の後半です。閉経してエストロゲンの恩恵もほぼなくなった頃です。骨やら血管やら気をつけることはありますが、体の抵抗力も落ちていませんか?


更年期を襲うストレスを振り返ってみましょう


40代後半から更年期の不調がボチボチ始まる人が多いです。

 

急なほてりやのぼせ、夜中でも目が覚めてしまって睡眠不足になっていませんか?

頻繁に起こる動悸や頭痛、耳鳴りでいつ症状が出るか過敏になっていませんか?

 

寝込むほどではないけれど、こんな不調が長く続くことはかなりのストレスです。

 

そして、精神面でのストレスも免疫力を落とす大きな原因です。子供の反抗期・・・わかってはいるけどイライラしたり落ち込んだり…。子供の巣立ちも淋しさとともに大きなストレスです。

 

更年期に理解のない夫も!男性は妻の不調に関しては鈍感です。それどころか不機嫌になったりしますよね。そうでない優しい男性がパートナーであれば、それはとても幸せなことです。


家庭のことをそれまで必死にこなしてきた女性は、自然と波風立たせないような思考回路になっていることが多いです。

 

そのせいで、自分が無理をしていることに気づくのが遅れがち。まずは自分自身を労わりましょう。

 

風邪の治りが遅いなと思ったら黄色信号


よく「母になると風邪を引かなくなる、1日寝てればケロッと治る」・・・なんて言いますね。確かに病は気からと言いますが、それは若いときのこと。

 

更年期は体が大きく変化するときです。自律神経の乱れは免疫力にも影響します。


私自身、50歳を過ぎてから風邪が長引くようになりました。熱が下がっても何日も頭痛が残ったりすっきりしない状態が続きます。

 

この時期に無理をすると、更年期障害が悪化したり、長引くこともあります。無理は禁物です。

 

帯状疱疹になってしまったら?治療と注意点


帯状疱疹にかかってしまったらなるべく早く治療を開始しましょう。発疹ができて3日以内が目安です。皮膚がチクチクして変だな、と思ったら注意して見ていて下さい。

 

わき腹や背中側は自分ではなかなか見られないかもしれないので、パートナーやお子さんに確認してもらってくださいね。

 

帯状疱疹の痛みは人によってかなりキツイので、重症化させないことがポイントです。

 

帯状疱疹の治療


治療には抗ヘルペス薬が使われます。抗ヘルペス薬はウィルスの増殖を抑え急性期の皮膚症状や痛みを和らげます。

 

また、痛みがひどい場合は消炎鎮痛剤を用いたり、神経ブロックという治療が行われることもあります。

 

外用薬(塗り薬)を使う場合もあります。これは皮膚の症状や痛みを改善させる・他の人に移さないよう皮膚を覆う効果があるためです。

 

 

かかったときの注意点


帯状疱疹は免疫力が低下したときを狙ってきます。ということは、疲れているんです!

 

まずは安静第一に過ごすことが大切です。家事も仕事も手を抜きましょう。重症化させて後遺症(帯状疱疹後神経痛)になったら、それこそ何年も痛みを引きずることになってしまいます。


かかってしまったときの注意点です。

 

  • 安静に過ごす・無理をしない
  • 患部は冷やさない
  • 水ぶくれはつぶさない

 

また、帯状疱疹はそれ自体は他の人に移ることはありませんが、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児には移ることがありますので注意しましょう。

(水ぼうそうを発症させる、という意味で、帯状疱疹になるわけではありません)

 

免疫力を落とさない!更年期の健康管理


更年期に限らず、健康的な生活を送るために言われていることは以下の3つです。

 

  • 栄養バランスのとれた食事
  • 適度な運動
  • 規則正しい生活

 

これらに加えて欠かせないのがストレス解消!

 

更年期の食事のポイント

 

バランスの良い食事は健康の基本です。子供も手を離れて夫も残業や接待でひとりで食事をすることが多くなると、つい手抜きになりがちです。


でも、見方を変えれば自分のために自由に献立を考えられるのです。家族に不評だった大豆製品や肉中心だった食卓も自由に選べます。

 

更年期以降気をつけなければならないのが「肥満」「コレステロール」「骨粗しょう症」です。これらの予防に気をつけながら、バランスの良い食事が理想です。


ひとことで言えば、野菜をたっぷり!タンパク質は魚介類や大豆製品から、さらにビタミンA、C、Eなど抗酸化ビタミン・カルシウム・食物繊維・骨粗しょう症予防にビタミンDが不足しないようにしましょう。

 

更年期に始める運動


今までスポーツをしてきた人は別ですが、いきなりハードな運動は逆効果です。更年期に始める運動は体に負担がかからない適度な運動にしましょう。


特に更年期に運動がすすめられるのは、適度な運動は心肺機能を高め健康増進に良いからです。また、体を動かすことは心身のリフレッシュにもなります。


さらに、血流が良くなり骨を作る骨芽細胞を刺激して骨量の増加も見込めます。骨粗しょう症予防にもなるのですね。運動のポイントは、

 

  • 長く続けられる
  • 関節や靭帯に負担がかからない
  • 適度に心拍数を上げるもの
  • 楽しみながらできるもの

 

例えば、ウォーキングや軽いジョギング、水泳、ヨガも人気です。心拍数の目安は、50歳の女性で1分間に120~140を維持する程度の負荷が理想です。

 

規則正しい生活で自分のペースを貫こう!


更年期・・・アラフィフですね。仕事を持っている人は責任ある立場で忙しいことと思います。でも!少しペースを緩めましょう。人材育成と思って部下に仕事を任せる勇気も必要な時期では?


主婦の人は、まずしっかり睡眠をとりましょう! 一番先に起きて一番最後に寝る-こんな生活を何十年も続けていませんか?

 

更年期の不調も実は睡眠不足が一番の要因だった、なんてこともあります。

 

ストレス解消はまずリラックスする感覚を取り戻すことから


ストレス解消法、これは現代人にとって永遠のテーマではないでしょうか?

 

「没頭できる何か」が見つかれば最高です。それが難しいときは、何もしない時間を贅沢タイムとして持ってみましょう。


一緒に暮らす誰かがいる人は、一人のとき「何か」をしようと躍起になっていませんか?

 

散らかっている部屋を片付けておこう、埃がたまってるから拭いておこう、シンクを磨いておこう・・・家事は次から次へとやることが見えてきてしまうものです。


ある程度整っていれば大丈夫!そのくらいの気持ちで、何もしないで好きな飲み物でも口にして静かな時間を過ごしてみましょう。

 

体からも心からもスーッと力が抜けていくのを感じることって大切です。

 

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まとめ


今回は更年期の女性に発症しやすい帯状疱疹についてまとめました。母をはじめ友人にも発症したことがきっかけです。

 

仕事と家庭を両立させて、いつも元気な人たちです。でも、がんばりすぎはやっぱりよくありません。

 

わたし自身、更年期にさしかかり風邪の治りが悪かったり、夕方になるとだるくて家事をするのも億劫なことがあります。

 

更年期は自分の体を労わって生活習慣を見直す時期でもあります。


帯状疱疹は誰でも発症するリスクがあります。日本人の9割が水ぼうそう罹患者ですから。免疫力を落とさないよう、生活習慣の見直しとストレスコントロールがとても大切です。

更年期の強烈なめまいは骨粗鬆症が原因?良性発作性頭位めまい症とは?

更年期の体の不調の原因と対策

 

更年期に起こる不定愁訴の中でも、めまいは比較的多く聞かれる症状です。めまいにはいくつか種類があります。

 

今回は「良性発作性頭位めまい症」について詳しく紹介したいと思います。

 

良性発作性頭位めまい症はメニエール病と間違えられる

 

めまいは比較的女性に多い症状です。その原因は個人差がありますし、年代によっても特徴がみられます。

 

急に立ち上がったときに眼の前が真っ暗になる「立ちくらみ」もめまいです。これは思春期の女子に多いことは知られていますね。

 

また、めまいといったら多くの人がメニエール病を疑いますが、診療を受けてメニエール病と診断されるのは10%程度ということです。

 

発症のピークは30歳後半~40歳代といわれています。

 

ストレスが大きな原因と考えられていて、仕事もプライベートも何かと忙しいこの年代に発症する人が多いのもうなずけます。

 

そういう点では、更年期もまさにストレス世代なので注意が必要であることに変わりはありません

 

メニエール病は内リンパ水腫が原因で起こります。これは、内耳の内リンパ液が水ぶくれを起こした状態です。

 

内リンパ液がなぜ過剰に増えてしまうのか、はっきりしたことはまだわかっていません。ただ、ストレスが要因になっていると考えられています。

 

このメニエール病と誤診されやすい病気に良性発作性頭位めまい症があります。実際に、内耳が原因で起こるめまいのうち約半分は良性発作性頭位めまい症です

 

更年期以降の女性が注意する良性発作性頭位めまい症とは?

 

良性発作性頭位めまい症」は近年増えている病気です。以前は高齢者に多くみられましたが、最近では若い世代の人にも発症することが多く、年代問わずめまいを訴えて受診する人の半数以上を占めているという医師もいます。

 

「良性」とあるように、特に命にかかわるような重篤な病気ではありませんが、発作時のめまいはぐるぐる回る回転性のもので、立っていられないほどの激しい症状がほとんどです。

 

良性発作性頭位めまい症になりやすい人
 
  • 運動不足の人
  • 頭を強打した人
  • 更年期
  • 加齢

 

これらの人が発症しやすいのですが、長期間病気で臥せっていたりマッサージ機を長く使用したことなどでも起こることがあります。

 

それは、この病気が内耳にある耳石がはがれてしまうことが原因とされているからです。

 

良性発作性頭位めまい症ってどんな症状?

 

まず、このめまいの特徴を知っておきましょう。頭位は頭の位置です。ある特定の位置に頭を持ってきたときに突然めまいが起こります。

 

めまいが起きる状況はこんなとき
 
  • 起床時に布団から起き上がったとき
  • 寝返りをうったとき
  • 高いところのものを取ろうと上を向いたとき
  • 急に振り返ったとき
  • 髪を洗おうと下を向いたとき
 

めまいの多くは回転性のもので、非常に強く症状が出ます。吐き気がしたり実際に嘔吐してしまうこともあるほどです。ただ、その時間は短く数十秒から長くて1分程度で治まります。

 

耳鳴りや耳閉感、難聴など聴力の異常は伴わないと言われていますが、臨床現場では必ずしもそうではなく、患者の中には耳鳴りなどを訴える人は少なからずいるようです。

 

ただ、このめまいは平衡感覚を司る前庭部分の異常で起こるもので、聴覚を司る蝸牛に異常が認められないため、耳鳴りなどは伴わないという見解が一般的なのです。

 

これがメニエール病と誤診される大きな要因となっています。

 

頭位めまい症の特徴

  • 特定の位置に頭があるときにめまいがする
  • めまいの強さは大きい(回転性が多い)
  • 短い時間で治まる
  • 聴覚の異常はない

 

良性発作性頭位めまい症の原因と骨粗鬆症の関係

 

良性発作性頭位めまい症は内耳にある耳石が剥がれ落ちて三半規管に入り込むことが原因で起こります。耳には音を聞くことと同じくらい大切な「平衡機能」という役割があります。

 

頭位めまい症発症のメカニズム

 

内耳にある前庭器官は地面に対する頭の位置を感じ取る器官で、耳石器と三半規管から構成されています。

 

 

  • 三半規管-体が回転する動きを敏感に捉える
  • 耳石器-上下方向・前後方向・左右方向の体の動きや重力を捉える

 

耳石器には水平の動きをキャッチする卵形嚢と垂直の動きをキャッチする球形嚢の2つの袋状のものがあります。

 

この中には内リンパ液と耳石が満たされていて、耳石が内リンパ液の中を動くことによって感覚毛が刺激されて位置を感知する仕組みになっています。


この耳石が何らかの原因によって剥がれ落ちて、三半規管の中に入り込むことでめまいを起こします。


三半規管は体が回転したことを感知するのでしたね。通常は頭を動かすと3つの半規管(前半規管・後半規管・外側半規管)でどの方向にどのくらいの加速度で回転したかを前庭神経を通して脳に伝えます。


ところが、耳石が混入してしまうと実際の姿勢と脳が受け取った情報との間にズレが生じます。平衡感覚は耳だけでなく、目からの情報や筋肉や神経など運動器官からの情報も併せて脳が判断するためです。


例えば、正常であれば頭を動かすと内リンパ液が流れ、静止すると内リンパ液も動かなくなりますが、異物が入ったことによってリンパの流れがかき乱されます。

 

実際は静止しているのに、内リンパ液の中の耳石が動いているので、脳は混乱してしまうわけです。


これが良性発作性頭位めまい症を発症するメカニズムです。耳石が完全に静止すればめまいは解消されるので、症状は数十秒から数分で治まるのです。


 

耳石は骨と同じ炭酸カルシウムでできている

 

良性発作性頭位めまい症になりやすい人で挙げたように、更年期に発症しやすいのですが、その理由のひとつにエストロゲンの減少による骨粗しょう症があります。


女性ホルモンのエストロゲンは、骨を丈夫に保つ作用があります。


骨は日々新しく再生されています。骨には破骨細胞・骨芽細胞・骨細胞があって、古くなった骨は壊され、新しい骨が作られます。

そのバランスがとれていれば骨は丈夫に保たれますが、更年期になってエストロゲンが激減すると、骨の破壊に再生が追いつかなくなり、次第に骨はスカスカになってしまいます。


これが骨粗しょう症ですが、耳石も更年期にはもろくなってはがれやすくなります

 

運動不足がさらにめまい症状を引き起こす

 

古くなった耳石は、自然に細胞内から離れますがやがて吸収されます。ところが、上記で説明したように三半規管に入り込んでしまった場合、やっかいなことになります。


耳石は小さな粒の集りなので、通常は三半規管に入っても動いているうちに砕けて吸収細胞に吸収されます。粒が小さいうちはリンパ液の流れを著しく乱すことはないのです。


ところが、運動不足で頭を動かさないでいると、いつまでたっても砕けることがなく、ましてや同じ場所に停滞していることによって大きな塊りになってしまうこともあります。


更年期の女性に発症が多いのは、耳石がはがれやすくなっていることに加えて運動不足が指摘されているのです。

 

良性発作性頭位めまい症と診断されたら?どんな治療がある?

 

めまいの診断はやはり専門のお医者さんに診てもらうのが一番です。良性発作性頭位めまい症は、発作が起きたときの状況や既往症などの問診と簡単な検査でほぼ診断がつきます。

 

めまいが起きたときの状況を冷静に把握しましょう

 

問診で重要なのは、どのような状態のときにめまいが起きたか、どのくらい続いたかです。良性発作性頭位めまい症の発作は、重篤なものではありませんが、発作の強さは強烈です。


吐き気や嘔吐を伴うと、脳に異常があるのではないかと不安になると思いますが、動かなければ次第に(数十秒から数分以内)治まってきます。


めまい専門医の著書にも、脳の異常であれば、それほど早い時間でめまい発作が治まることはほぼないので、安心して良いという見解がほとんどです。

 

めまいの検査で行われる頭位変換眼振検査とは?

 

めまいの検査でたいてい行うのが眼振検査です。特殊な眼鏡を装着して、頭を動かしながらどの体勢で眼振が生じるかチェックする検査を頭位変換眼振検査といいます。


頭を動かした後で眼振が認められ、やがてめまいが軽減する場合には良性発作性頭位めまい症が疑われます。


眼振がしばらくたっても治まらずに続いている場合は、中枢系の病気の可能性があるので、脳神経外科や神経内科の受診が必要になります。

 

良性発作性頭位めまい症は耳石を取り除く理学療法

 

このめまいの治療は、基本的には三半規管に入り込んだ耳石を追い出します。どこに入り込んだかによってやり方が異なります。


めまいのタイプはおおまかに3つあります。

 

  • 後半規管型・・・前後方向の動きで起こる
  • 外側半規管型・・・左右の回転方向の動きで起こる
  • クプラ結石

 

クプラは半規管の膨れている部分(膨大部)にある神経で、ここに耳石がくっつくことによってめまいが起きます。この場合発作は2分程度続きます。


タイプを見極めたうえでエプレイ法、レンパート法、ブラントーダーロフ法など理学療法が行われます。

 

投薬は対症療法!根本治療にはならない

この病気のめまい発作は強烈なことが多いので、吐き気が強く嘔吐してしまう人もいます。その場合は脱水症状を避けるために点滴をしたり、吐き気止めが処方されます。


血液の流れを良くする血流改善薬や、また激しいめまいが起きるのではないかと不安感が強い場合には精神安定薬が処方されることもありますが、あくまで対症療法であって、めまいの根本治療ではありません。

 

良性発作性頭位めまい症は自分で治せる!?

 

このタイプのめまいは、三半規管に入り込んだ耳石を取り除くことで解消します。医師による治療(先述したエプレイ法など)も同じです。

 

寝返り体操で解消

 

そこで、自分でできるように考案されたのが寝返り体操です。寝返りをうつことによって、三半規管に入り込んだ耳石を排除したり、かたまりができにくくしてめまいを解消する方法です。


たくさんの動画がネット上アップされているので、わかりやすい動画を探してみてくださいね。今回は私が実際参考になった廣井整体院の動画を紹介します。

 

 

訓練によって平衡感覚を鍛える!?

 

三半規管に入り込んだ耳石除去する方法とは別に、「めまいに慣れる」という考え方もあります。実際、治療にも取り入れて、患者さんに実践してもらっている医師も少なくありません。


良性発作性頭位めまい症のめまいは、内耳のセンサーが誤った情報を脳に送ることから起こるので、そのセンサーを「ここまでは大丈夫。バランスは崩れていない」とプログラミングしなおすのです。


東邦大佐倉病院方式の良性発作性頭位めまい症の運動療法が有名です。


東邦大佐倉病院方式の良性発作性頭位めまい症の運動療法(PDFで開きます)

 

その他にも、めまい訓練法を推奨する医師も多く、荒療治じゃない!?と思われるような訓練法もあります。めまいを誘発して慣れる方法です。やり方は簡単です。

 

  1. めまいのする方へあえて頭を動かしてめまいを誘発します
  2. めまいが起こったらそのままにして治まるまで待ちます
  3. めまいが治まったら元の位置に戻します

 

これを何度か繰り返します。繰り返しているうちに、めまいのしている時間が短くなっていき、やがて誘発も出にくくなります。


最後に、テレビでも紹介されためまい訓練法を紹介します。
こちらも廣井整体院さんです。

 

 

 

頭位めまい症対策はセルフケアと予防

 

良性発作性頭位めまい症は命に関わる病気ではありませんが、めまいの症状は不快です。ましてこのめまいの多くが回転性の激しい発作なので、同じ体勢をとることが恐くなってしまいますね。


でも、発作が起きてからなるべく早く対処したほうが再発も少なく済みます。もちろん、脳の病気など他の重篤な病気が原因のめまいではないことを診断してもらってから、なるべく早めにセルフケアをしてくださいね。


更年期は特に耳石がはがれやすく、また運動不足が加わってこのめまいを引き起こす女性が増えます。めまい予防のためにもこれらのポイントは実践してください。

 

  • 運動不足を解消する
  • 筋肉・関節を柔軟にする(ストレッチ)
  • 同じ姿勢を長時間とらない
  • 寝返りのうてる寝具を選ぶ

 

耳石がたまらないようにすることが大事なので、こまめに体を動かすようにしましょう。運動不足は大敵です。

 

また、更年期以降の女性にリスクが増大する骨粗しょう症を予防することもめまいを起こさないようにする秘訣といえます。

 

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まとめ

 

今回はめまいの中でも更年期の女性に起こりやすい「頭位めまい症」について紹介しました。強烈な症状なのでびっくりしてしまいますね。

 

でも、耳石が原因であるこのめまいは気をつけることである程度は防ぐことができます。骨を丈夫に保つことと適度な運動でしっかり予防しましょう。

「キーン」「ジーン」不快な耳鳴りは更年期症状かも!こうして改善!

更年期の体の不調の原因と対策

耳の中で「キーン」「ジーン」と不快な音がする耳鳴りは、更年期障害かもしれません。まわりの環境が静かになったときに感じることが多く、ほとんどの人は軽症で済みます。


ただ、女性に多いメニエール病や更年期にかかる人が増える突発性難聴など、治療が必要なケースもあるので油断は禁物です。

 

今回は、耳鳴りが起こる仕組みと注意しなければいけない場合、日常生活での耳鳴りを軽減する方法について紹介します。

 

更年期の耳鳴りはどうして起こる?その特徴は?

 

まず、どんなときに耳鳴りは起きるのでしょうか。激しい運動をしたあとなどに、ドクンドクンと耳の奥が音がすることがありますが、これは心配ないものです。

 

更年期症状の耳鳴りは、静かなときにキーンやジーンといった音が耳の中から感じることが多いのが特徴です。

 

夜など周りの環境が静かになったときに感じる人が多く、症状は比較的経度でめまいを伴うことが多いのも特徴です。

 

耳鳴りの原因となる体の異常

 

耳鳴りの原因となる体の異常を部位別に分けると以下になります。

 

  • 耳の異常(外耳・中耳・内耳)
  • 聴神経
  • 全身性
  • 心の病気

 

この中で、更年期障害の耳鳴りは全身性に分けられ、他に糖尿病や高血圧、自律神経失調症などがあります。

 

エストロゲンの急減によって自律神経が乱れる

交感神経と副交感神経のバランスが乱れて、心身にさまざまな不調があらわれる病気が自律神経失調症です。

 

耳鳴りやめまいはその代表的な症状です。

 

更年期には、女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少することから、同じ中枢をもつ自律神経にも乱れが生じます。その結果、同じような症状があらわれやすいのですね。

 

例えば、交感神経が過剰に働くと血圧が上昇します。そうすると血流量が異常に増えて耳鳴りや頭痛を起こすことがあるのです。

 

更年期症状としての耳鳴りは自律神経の乱れが原因

 

更年期の症状以外の耳鳴りのこと、知っておきましょう

 

耳鳴りは更年期によくみられる症状であることは確かですが、先ほども少し触れたように、他の病気が原因であることも少なくありません。耳鳴りについて少し説明しますね。

 

耳鳴りの種類はいくつかに分類される

 

耳鳴りというと、自分だけしか聞こえないと思われるかもしれませんが実際に他の人にも聞こえる場合があります(他覚的耳鳴り)。

 

さすがに隣にいる人に聞こえるわけではありませんが(稀に聞こえることもあります)、聴診器をあてると聞こえるものです。

 

多いのは自分だけに聞こえる自覚的耳鳴りです。他覚的耳鳴りは、健康な状態では聞こえないもので、動脈硬化や高血圧、耳の中の筋肉の収縮などが原因となることが考えられます。

 

<他覚的耳鳴りの例>

 

  • 心臓のドクドクという鼓動
  • 血管を血液が流れるザーザーという音
  • スーハーいう呼吸音
  • 耳の近くの筋肉が収縮する音など

 

どんな音が聞こえるかによっても2種類に分けられます。

 

まず、ブーンといった低い音・耳の中が詰まったような感じに聞こえるタイプと、キーンやピーといった金属音や電子音が聞こえるタイプがあります。

 

また、ひとつの音が聞こえる耳鳴りといくつかの違った音が混ざって聞こえる耳鳴りもあります。

 

耳鳴りにはいくつかのタイプがあり、原因を探る上である程度参考にはなりますが、病気の確定診断までは難しいといえます。

 

  • 自他覚別による分類-自覚的耳鳴りと他覚的耳鳴り
  • 音の高さによる分類-低音性耳鳴りと高音性耳鳴り
  • 音の数による分類-単音性耳鳴りと雑音性耳鳴り

 

上記以外に突然耳鳴りがする「突発性耳鳴り」と強くなったり弱くなったりを繰り返しながら慢性的に続く「慢性耳鳴り」にわけられます。

 

耳鳴りと難聴は合併して起こることが多い

 

ちょっと恐い話ですが、耳鳴りを訴える人の9割が難聴を伴っているという調査報告があります。難聴の原因もいろいろありますが、更年期に注意したいのは老人性難聴突発性難聴です。

 

 

難聴の中で一番多いのが老人性難聴

 

老人性なんて聞くと「まだ早い!」と思われるかもしれませんが、50歳代から症状がみられるようになります

 

個人差が大きく最近では30歳代から症状があらわれる人もいるので更年期にさしかかったら気にしておく必要は十分あるのです。

 

老人性難聴の特徴として、まず高音域が聞こえにくくなります。これは耳の仕組みと大きく関係しています。

 

耳は外耳・中耳・内耳に分かれています。このうち外耳と中耳は外から入ってきた音の刺激を内耳まで伝える働きを、内耳では蝸牛と呼ばれる部分で外から伝わった音を感じ取ります。

 

蝸牛で感知された音は電気的な刺激に変換されたあと、蝸牛神経を通って脳へと伝わります。

 

蝸牛は渦巻状になっていて、2回転半しています。高い音は蝸牛の入り口に近い部分を振動させ、低い音は奥のほうまで振動させます。

 

加齢に伴って蝸牛の感覚細胞の脱落が入り口のほうから始まっていくので、老人性難聴では高音域から聞こえにくくなるのです。

 

更年期は要注意世代!突発性難聴とは?

 

突発性難聴は、特に思い当たる原因がなく突然耳の聞こえが悪くなる病気です。ここ最近、多数の著名人が発症したことから、よく知られるようになりましたね。

 

原因が特定できない突然の難聴

 

難聴の原因は先述の老人性難聴や内耳の感染症、聴神経腫瘍、音響外傷性難聴などありますが、原因がはっきり分からない突然の難聴を突発性難聴と言います。

 

言いかえれば、突然難聴になっても原因が特定されれば突発性難聴とは診断されず、さらに治療の途中で原因が分かれば診断名が変更になります。

 

突発性難聴の特徴は?

 

病名の通り、突然耳の聞こえが悪くなります。聞こえにくくなった瞬間は自覚できるほどはっきりしています。片方の耳に起こることが多いのも特徴です。

(稀に両耳に起こることもあります)

 

難聴の程度は個人差があり、まったく聞こえなくなる人もいれば、耳が詰まったような感じがするといった軽い難聴の人もいます。

 

突発性難聴は発症がはっきり自覚できる
ほとんどが片方の耳に起こる

 

ほとんどの人が耳鳴りや耳閉感を伴います。多くの場合、キーンという高音の耳鳴りです。また、半数程度の人に回転性のめまいを生じることがあります。

 

難聴では、聴覚が過敏になることもあります。難聴なのに?と不思議に思うかもしれませんが、難聴には聞こえにくくなるだけでなく、異常な聞こえ方をする場合があります。

 

突発性難聴など感音難聴の場合は一定の音量を超えた音や高い音を聞いたときに、聴神経が過敏に反応して極度に大きく聞こえたり音が割れたように聞こえることがあるのです。

 

これを聴覚補充現象といいます。 子どもの叫び声や高音の機械音、車の走行音などに特に反応します。

 

発症は50歳代~60歳代に多い

 

どの年代でも発症しますが、多いのが50~60歳代です。男性と女性の発症率に有意差はありませんが、更年期からは特に注意が必要といえます。

 

老人性難聴の始まりも同じ時期と重なりますが、突発性難聴は本人が自覚するほど突然聞こえが悪くなるので、徐々に聞こえにくくなる老人性難聴とは明らかに症状が違います。

 

突発性難聴は早めの治療が重要!

 

 

突発性難聴の原因は今のところはっきり分かっていません。ただ、推定として聴神経にウィルスが感染して起こるウィルス説、内耳に血液を送る動脈で血流障害が起きている説が考えられています。

 

そのため、突発性難聴の治療はステロイド薬による薬物療法が中心となります。また、抹消血管拡張薬や血液改善薬、神経代謝賦活薬、ビタミン剤などを組み合わせて治療します。

 

内耳の障害が原因となる難聴は、回復が見込めないケースが多いのですが、突発性難聴の場合は発症直後に適切な治療を始めれば聴力が戻ることがあります。目安は発症して2週間以内です。

 

症状が出たらすぐ医療機関へ!
 

また、ストレスが発症に関係しているとも言われ、発作が起きてからしばらくは無理をせず安静に過ごすことが重要です。

 

更年期の耳鳴りは日常生活を改善して治せる!?

 

耳鳴りの多くは、すぐに命に関わるような危険はありませんが、ごく稀に脳の疾患が原因で起こることがあります。たいてい、激しい頭痛や神経障害を伴うのでその場合はすぐに救急車を呼びましょう。

 

また、聴神経腫瘍やメニエール病、突発性難聴など、治療が必要な病気もあるので耳鼻咽喉科で調べてもらいましょう。

 

ただ、検査をしても原因が分からない耳鳴りも少なくありません。(突発性難聴の場合を除きます) 耳鳴りが更年期の症状だとしても、比較的経度であることが多いことから、特に治療を必要としないケースが多いです。

 

それでも、やはり耳鳴りは気になりますよね。 しかし、耳鳴りは日常生活の改善でかなり解消されるのです

 

日常のストレスが耳鳴りの引き金・悪化に!

 

更年期になると誰でも多かれ少なかれ程度の差こそあれ不調があらわれます。それが日常生活に支障が出るほどの症状(更年期障害)になるかどうかは、元来の気質もありますがストレスが大きく影響しています。

 

それに、耳の病気のメニエール病や突発性難聴、特発性外リンパ瘻などはストレスが発症に引き金になることがあります。

 

耳鳴りの心的原因であるうつ病や不安神経症などはストレスが最大の原因ともいわれます。

 

他にも、ストレスが原因で睡眠不足・ストレスによる高血圧が続くと血管障害から脳梗塞・脳出血など耳鳴りの原因となる心身の不調にも大きく関わっています。

 

さらに、これらが原因で起こった耳鳴りの不快症状が、さらなるストレスになる・・・という悪循環を招いてしまいます。

 

ストレスの感じ方は人それぞれ!考え方を変えてみる

 

 

ストレスはショックな出来事が起きたときや精神的に辛いことがあったことを思い浮かべると思いますが、心だけでなく体に対するさまざまな刺激もストレスといえます。

 

これを身体的ストレスといいます。以下に身体的ストレスとなるものを上げておきます。

 

  • 熱さ・寒さ・気圧の変化
  • 騒音・照明
  • 空気汚染・食事内容・酒・タバコ
  • 過食や小食、偏食、栄養不足
  • 病気やケガ、遠距離移動・長時間勤務
  • 細菌・ウィルス・花粉
  • 運動不足・過度の運動
  • 睡眠不足、寝すぎ、夢
  • 不規則な生活リズム、夜更かし

 

これらは体にダメージを与えるもので、心身の不調を引き起こす原因となります。

 

 

上記に挙げた身体的ストレスだけでなく、仕事や学校・家庭・人間関係などの社会的ストレスや自身の病気やケガ、または家族の病気や死別は大きなストレスとなります。

 

更年期の不調それ自体がストレスでもありますし、子どもの独立や夫婦関係の変化、親の介護問題など年代特有のストレスも増えてくる時期。

 

ところが、同じようにストレスにさらされても、人によって症状が出ない人もいれば強く出る人もいます。その差はなんでしょうか?

 

ストレスに弱いタイプの特徴はいくつかいわれています。

 

  • 気持ちの切り替えが苦手
  • まわりの評価を気にする
  • 依存心が強い
  • きちょうめんで完ぺき主義
  • こだわりが強い
  • 自己犠牲が強い

 

こんなタイプの人は、小さなストレスでも過剰に反応して心身にダメージを受けやすいといえるでしょう。

 

ストレスとうまくつきあう事が大切

 

ストレスを完全に排除することは不可能です。それに、まったくストレスがない環境では、意欲や向上心など人としての成長が閉ざされてしまうでしょう。

 

人間にはストレスをバネにして成長する能力が備わっています。 ストレスと上手につきあうコツは、考え方をちょっと変えてみることです

 

性格や気質を変えるのではなく、「考え方」を変えるのです。これは訓練でできるようになりますのでチャレンジしてみてください。

 

  • ストレスを自覚する―最近「疲れた」「気力がなくなった」と感じていませんか?まずは自分がストレスにさらされていることを自覚しましょう。次に休息とリラックスです。

 

  • 気分転換になることをしましょう―人によって何が気分転換になるのかは様々ですが、自分が楽しいと思えることが重要です。同じ更年期世代の友人とのおしゃべりも良いです。気がねなく何でも話せる友人がいることは心強いですね。

 

  • 発想の転換をしましょう―まわりの評価を気にしない!精神的なストレスは感じ方に個人差が大きいです。同じ出来事でもストレスを感じやすい人は総じて責任感が強くがんばりやさんといえるでしょう。

    他人の評価を気にしすぎる人も多いです。でも、他の誰かの評価なんて、その時々で変わるものですし絶対的なものではありません。まずは自分で自分を褒めることができるようになりましょうね。

 

    • 仕事も家事もがんばりすぎない!
    • 完全じゃなくてもOKと思う!
    • 失敗しても次があると思おう!
    • 他人の評価を気にしない!

     

  •  

耳鳴り対策に効果的な食生活のポイント

 

 

健康的な生活には栄養バランスのとれた食事は必須です。更年期以降、生活習慣病のリスクも増えてくるので、今まで以上に食生活には気を使いたいものです。

 

規則正しく栄養バランスの整った食事を適量摂るのは基本ですが、耳鳴りの改善にはあわせて気をつけたい食事のポイントを紹介します。

 

 

ビタミンBを補う

 

末梢神経の働きを改善するビタミンB12を摂りましょう。ビタミンB12は耳鳴りやめまいなどの治療薬としても用いられています(メチコバール)。

その他ビタミンB1やB2も不足すると疲れやすくなったり老化の原因となる過酸化資質がたまりやすくなります。

 

ビタミンB6は免疫力を強化する働きがあります。これらビタミンB群が不足しないよう注意しましょう。

 

ビタミンB12を多く含む食品・・・レバー・あさり・しじみ ビタミン
 
B1を多く含む食品・・・豚肉・レバー・ごま・ピーナッツ・大豆
 
ビタミンB2を多く含む食品・・・レバーやハツなどの内臓肉・うなぎ・卵・納豆
 

ビタミンB6はとうがらしやにんにく、種子などに多く含まれていますが、日常的にこれらを摂り続けるのは難しいですね。多くの食品に含まれているのでバランス良く食べることが大切です。

 

 

お酒とは上手につきあう

 

症状がないときに少量のお酒をたしなむのはかまいませんが、アルコールが弱い人は気をつけましょう。飲酒が耳鳴りを引き起こすことがあります。

 

 

カフェインや香辛料は控える

 

カフェインや香辛料には神経を興奮させる作用があります。耳鳴りで受診して、カフェインの摂りすぎが原因だったということも少なくないのです。 カフェインが原因の耳鳴りは、摂取をやめると症状もなくなります。

 

 

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まとめ、耳鳴りは気にしないのが一番の対策!

 

耳鳴りをすっきりなくしたい!その気持ちはよくわかります。不快な症状ですからね。でも、治すことばかりに気が行くと、かえって耳鳴りが気になってしまうという本末転倒なことになってしまいます。

 

耳鳴りは主観に左右されやすい症状ですし、特に更年期の耳鳴りは比較的軽症なことが多いので気にしないことが一番です。

 

静かな環境になると症状が出やすいので、そういった状況を避けるようにすると良いです。就寝前に症状が出る人は、うるさく感じない程度の音量でしずかな音楽をかけると気にならなくなります。

 

また、他の事に熱中しているときは耳鳴りが気にならないものです。仕事や家事、趣味などに打ち込んでいるときは症状が出にくいです。

 

耳鳴り以外の音に意識を集中するのも効果的です。家に居るときもBGMで川のせせらぎや小鳥のさえずりなど、自然の音を流してみてはいかがでしょう。

めまいも更年期に多い症状!その他の原因は?注意する場合って?

更年期の体の不調の原因と対策

もともとめまいを訴える人は女性の方が多く、更年期になるとさらにその数が増えます。

 

めまいがあるからといって生死にかかわるわけではありませんが、不快な症状であることには変わりありません。


それに、まれに怖い病気が潜んでいることもあります。今回はめまいについて詳しく紹介します。

 

めまいは大きく3つのタイプに分けられる!更年期に多いのは?

 

「めまい」とひと言で言っても、そのあらわれ方にはいくつかタイプがあります。まずひとつずつ見ていきましょう。

 

グルグル回る回転性めまい

 

自分や周りが回転しているような感じがするめまいです。ひどいときは吐き気がしたり嘔吐してしまうこともあります。立っていられなくなり、しゃがみこんでしまうことも。

 

内耳炎やメニエール病、良性発作性頭位めまい症、突発性難聴が要因となっていると起こりやすいタイプです。

 

体がふわふわ浮いているような非回転性めまい

 

体がゆらゆら揺れているようなかんじ、またはふわふわ浮いているような感じがするめまいです。更年期にもっとも多いのがこの非回転性めまいです。

 

内耳の異常のほか脳の障害が原因で起こることもあります。また、メニエール病や突発性難聴、内耳炎の慢性期で現れます。症状が長引く傾向の強いタイプです。

 

立ちくらみ

 

立ち上がったときに一瞬目の前が真っ暗になる症状。仮性めまいともいいます。

 

耳や脳に原因があることは少なく、高血圧や低血圧などの全身性の病気や、過労やストレス、自律神経の乱れによって起こります。


思春期によくみられる症状で、立ったり座ったりして姿勢を変えるたびに血流を全身にバランス良く配分させることができず、脳が血流不足になるからです。


これも自律神経の働きが未熟なために起こる症状です。最近では大人でも増えています

 

めまいの原因となる体の部位は?更年期に多いのは自律神経の乱れ


めまいは体のバランスをとる機能が不安定になることで起こります。体のバランスをとる機能を平衡機能といいますが、これを調整しているのが平衡感覚視覚深部感覚です。

 

「深部感覚」は筋肉や関節など情報を脳に伝える役目をしています。

 

「平衡感覚」は体の部位でいうと、内耳にある三半規管・耳石器・前庭神経、大脳と脊髄をつなぐ脳幹・小脳があげられます。このどこかに障害が起きるとめまいが生じるのです。


障害が生じた部位によってめまいを分類すると3つに分けられます。

 

  • 耳が原因のめまい
  • 脳が原因のめまい
  • 脳の指令を伝えるホルモンの異常や自律神経失調症状

 

めまいと聞くと、脳に何かしらの異常があるのでは?と不安になる人も多いと思いますが、実は約7割が耳から生じます。脳が原因の場合は約1割です。

 

女性に多いメニエール病とは?放っておくと聞こえづらくなる?

 

めまいの症状があると、メニエール病では⁉と思いつく人も多いのでは?

 

男性より女性に多く、特に最近は30歳代から40歳代前半の女性に多いのでプレ更年期は注意が必要です。

 

メニエール病の症状は?

 

自分自身や周囲がぐるぐる回っているような回転性のめまいが何回も繰り返されます。一度の発作は20~30分から半日ほど続き、次第に収まります。


めまいと同時に耳鳴りや耳が詰まった感じ(耳閉感)や低音域が聴き辛くなるなど聴覚の症状を伴うのが特徴です。


動悸・吐き気・嘔吐があることもあります。

 

発作の頻度は個人差があり、1日に何度もある人もいれば、週に一度あるいは数ヶ月、1年に一度と頻度の少ない人もいます。

 

発症のメカニズムは?

 

メニエール病は内耳の病気です。内耳にある三半規管や耳石・蝸牛は筒状になっていて内部は内リンパ液で満たされています。

 

それが何かしらの原因でパンパンにふくらんで三半規管や耳石を圧迫してめまいを生じます。また、蝸牛が圧迫されると耳鳴りや耳閉感、難聴が起きます。

 

ストレスが原因?

 

なぜ水分を貯め込んでしまうのか、はっきりしたことはわかっていません。ただ、ストレスが原因だという見方が強く、別名ストレス病とも呼ばれています。


女性のライフステージの中でも更年期はストレスの多い世代です。発症要因は揃っているといえますね。


メニエール病は生死に関わる病気ではありませんが、発作を繰り返していると聴力が低下していくケースもあります。適切な治療を行うことで防ぐことができます。

 

耳鼻科を受診する女性

更年期以降に多い「良性発作性頭位めまい症」って何?

 

良性発作性頭位めまい症はめまいの原因の中でも特に多い病気です。内耳が原因のめまいの中でもっとも多く6割から7割を占めています。

 

良性発作性頭位めまい症の症状は?

 

頭を特定の位置にするとめまいが起きます。めまいを起こす頭の位置を「めまい頭位」といいますが、その位置は人によってさまざまです。例えば、

 

  • 朝布団から起き上がったとき
  • 寝返りをうったとき
  • 洗濯物を干そうとして上を向いたとき
  • 急に振り向いたとき

 

など、同じ動作をしたときにめまいが生じるのが特徴です。めまい頭位にしたらすぐに症状があらわれますが、比較的短い時間で治ります。


回転性のめまいの場合と、ふわふわする非回転性の場合両方がありますが、回転性の場合は吐き気や嘔吐を伴うときもあります。

 

耳鳴りや耳閉感・難聴などの耳の異常や手足のしびれはありません。

 

発症のメカニズムを知れば安心

 

内耳にある耳石器には、耳石という小さな石があって体を傾けるとこの耳石が移動します。これを感覚細胞がキャッチして「傾いているよー」と脳に情報を送ります。

 

耳石の主成分は炭酸カルシウムで骨と同じです。衝撃や老化で剥がれ落ちてしまうことがあります。剥がれ落ちた耳石が三半規管の中に入り込んでしまったのが良性発作性頭位めまい症です。

 

三半規管の内部はリンパ液が満たされていて、頭や体が動くと内部のリンパ液が流れ始めます。それを感覚細胞がとらえます。


良性発作性頭位めまい症では、頭を動かすと剥がれ落ちた耳石が三半規管の中で移動します。体の動きが止まっても、耳石は転がり続けているわけです。

 

ところが、視覚や他の運動器(筋肉など)からは静止しているという情報が脳に送られています。この情報のズレがめまいを引き起こすのです。

 

脳の混乱がめまいの原因

 

 

更年期以降の女性に多い理由

 

上記のように良性発作性頭位めまい症は、耳石が剥がれ落ちたことが原因です。


頭を強打したときや慢性中耳炎だった人にも発症しやすい病気ですが、50~60歳以降の女性に多く発症するめまいです。


その理由は、耳石は骨と同じ炭酸カルシウムが主成分なので、エストロゲンの減少による骨粗しょう症も要因となるからです。

 

剥がれ落ちた耳石が三半規管にたまったまま固まってしまうと症状が起きやすくなります。このめまいの改善法は、三半規管から剥がれ落ちた耳石を除去することです。

 

耳石は小さな粒なので頭を動かしていると自然に砕かれていきます。砕かれた耳石の粒は耳石管の奥のほうで吸収されます。


適度に体を動かしていないと、たまっていく一方になってしまいます。更年期以降の女性に発症率が高いのも、骨粗しょう症に運動不足が加わっているといわれています。

 

運動不足が発症を加速する

 

良性発作性頭位めまい症についてはこちらの記事も参考にしてください。

 

 

更年期障害の「めまい」は自律神経の乱れが原因

 

更年期のめまいは、耳や脳など他の病気がないのに起こる場合は自律神経の乱れによるものです。

 

更年期になると卵巣から分泌される女性ホルモンが急激に減少します。そうなると同じ中枢を持つ自律神経にも乱れが生じ、さまざまな症状を引き起こします。

 

ほてりやのぼせ、動悸、イライラや抑うつ感がよく聞かれる症状ですが、めまいもそのひとつです。

 

めまいの原因が更年期障害であれば、次第に症状が治まっていくので心配ありません。

 

ストレスをためないことが予防になる

 

更年期の症状全般に言えることですが、ストレスが症状を引き起こしたり悪化の原因になります。

 

50歳前後は仕事でも忙しい時期であり、家庭でもまだまだゆっくりしていられない環境ですね。そろそろ老後のことも心配になってくるし、親の介護問題が持ち上がってくる人もいる年代です。

 

いくつものストレスが重なることで、自律神経に乱れが生じやすくなっています。ストレスをためないことがめまいなど更年期症状を発症または重症化させない秘訣です。

 

こんな「めまい」は要注意!医療機関へ行きましょう!

 

めまいはつらい症状です。急に景色がグルグル回って見えたり、ふらついて立っていられないほどです。

 

多くのめまいはすぐに生命に危険を及ぼすものではないのですが、中には放っておくと危険なものもあります。

 

脳の異常が原因のめまいは要注意!

 

脳貧血とも言われる立ちくらみを別にして、めまいの約6割が回転性のめまいで、このタイプはほとんどが内耳の異常によるもので、生命の心配がないものです。

 

反対に、非回転性のめまいの中には中枢性のめまいがあります。

 

めまいと一緒に意識を失ったりふるえやしびれ、体の麻痺など神経症状がある場合はすぐに救急車を呼んで受診してください。脳出血や脳梗塞などが原因のこともあります。

 

ただし、回転性のめまいであっても小脳や脳幹の出血によるものがあります。これも他の神経症状があった場合は注意してください。

こんな症状があったらすぐに受診
 
  • ろれつが回らない
  • 手足がしびれる・震える
  • 手足をスムーズに動かせない
  • 声がしわがれる
  • 物が二重に見える
  • 意識が薄れる
  • 経験したことのない激しいめまいで頭痛・吐き気がある

 

めまいが起きたら慌てないで!まずは安静

 

ソファに横たわる女性

 

めまいが起きてしまったら、安静にして症状が治まるのを待ちましょう。横になることができればベストです。

 

発作が起きたとき
  • 楽になる姿勢で安静に
  • 音に敏感になるので静かな環境で
  • 部屋は薄暗くして光が入らないようにする

 

これまで説明したように、めまいは中枢神経の異常の場合をのぞき、命にかかわるものではありません。確率的にはめまいのうち1割程度が危険なめまいといいます。

 
神経症状がある場合は頭を動かさないですぐに救急車を

とはいっても症状はつらいですね。あわてたり不安になってしまうかと思いますが、そのストレスや不安感が症状を悪化させることにもつながります。

 

めまいの発作がある人は、一度専門医に診てもらって病気の有無を検査すると安心です。

 

めまい専門医はまだ数が少ないのですが、リストがありますので参考にして下さい。


日本めまい平衡学会専門医リスト
病院ナビ-めまいの専門治療が可能な病院

 

めまいが更年期の症状であれば、それほど心配する必要はないので日常生活に注意するなどして上手に乗り切りましょう。

 

ただ、症状が重く日常生活にも支障があるときは医療機関で相談することをおすすめします。
更年期のめまいの治療は抗めまい薬や漢方薬、ストレスが大きな要因であるときはカウンセリングや精神安定剤、自律神経調整剤などを用います。

 

 

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まとめ

 

何かとストレスの多い現代人、めまいや耳鳴りといった症状は誰にでも起こる現代病ともいえます。さらに更年期になると自律神経の乱れからめまいは起こりやすくなります。

 

めまいが起きたらまず安静にしてください。更年期症状としてのめまいはその時期を過ぎたら自然に軽減していきます。

 

ただ、メニエール病など他の病気が原因となっていることもあるので、あまり頻繁に起こる場合は診察を受けることをおすすめします。