50歳代から急増⁉帯状疱疹は免疫力の下がる更年期を襲う痛い症状!悪化させないためには?

更年期の体の不調の原因と対策
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50歳代から急増⁉帯状疱疹は免疫力の下がる更年期を襲う痛い症状!悪化させないためには?

 

帯状疱疹という皮膚病を知っていますか?これは、水ぼうそうにかかったことがある人であれば、だれでも発症する皮膚病です。

 

水ぼうそうは約9割の人が子供の頃にかかるといわれています。


帯状疱疹は、はじめの頃は皮膚にチクチクと刺すような痛みがあらわれますが、更年期には皮膚が過敏になって少しの刺激でも痛みや違和感を感じることがありますね。

 

つい見過ごしてしまいがちですが、そのチクチクは帯状疱疹の初期症状かもしれません。今回は、帯状疱疹とはどんな症状で注意するべき点を詳しく紹介します。

 

帯状疱疹と水ぼうそうの関係は?


先ほども書いたように、水ぼうそうはたいていの人が子供の頃にかかりますね。軽く済んでしまう人も中にはいますが、水ぶくれができて痒みをともなうことが多いなんとも辛い感染症です。


水ぶくれをつぶすと痕が残る!と言われた記憶があります。わたしは一箇所目の横に残ってしまいましたが・・・。


帯状疱疹のウィルスはヘルペスウィルスの1種で、この水ぼうそうと同じものです。初感染したときは水ぼうそうになります。


水ぼうそうは一定期間が過ぎると症状はなくなりますが、ウィルスは治ったあとも脊髄の神経節に潜んでいるのです。


それが、加齢やストレス、疲労などで免疫力が低下すると再び活性化してしまうのですね。


水ぼうそうにかかったことがある人は誰でも発症の可能性があるのです。

 

更年期の皮膚のピリピリと似ている?帯状疱疹の症状は?


帯状疱疹は体の左右どちらか一方に、ピリピリ・チクチクと刺すような痛みを最初に感じ、数日後には、水泡をともなった赤い発疹が帯状にあらわれます。


水ぼうそうにかかったときのウィルスは、神経細胞の中で大人しくしていますが、免疫力が落ちたときに一気に増殖し、神経を伝って皮膚に水ぼうそうと同じ発疹を作ります。

 

神経に添って広がるために帯状にひとかたまりにできるのですね。

 

帯状疱疹は強い痛みをともなう


帯状疱疹は水ぼうそうと違って神経に起こる病気なので、強い痛みをともないます。

 

私の母も50代のはじめ、まさに更年期にかかったことがありますが、痛みが強く眠れなかったほどだと言っていました。そのときの痕は今でもうっすら残っています。

 

 

帯状疱疹は体のどこに出る?


帯状疱疹の特徴は、体の左右どちらかに神経に沿って帯状に出ることです。体のどの部位にもあらわれますが、多いのは胸から背中にかけてです。


全体の半数以上が上半身にあらわれます。


目の周りにもあらわれやすく、その場合角膜炎や結膜炎を引き起こしたり、顔面麻痺を引き起こすこともあります。


また、部位によっては排尿障害や手足の運動麻痺が起こることもあるので注意が必要です。

 

帯状疱疹はどれくらいで治る?


帯状疱疹の皮膚症状は通常、水泡からただれ状になり、かさぶたとなって治っていきます。その間おおよそ3週間です。

 

ただ、皮膚症状が治っても後遺症が残る場合があります。

 

帯状疱疹の後遺症とは?


皮膚症状が治ってもピリピリした痛みがしばらく続くことがあります。これは、帯状疱疹後神経痛という後遺症で、帯状疱疹にかかった人の約2割に起きると言われています。

 

後遺症が残るのは、高齢者や体力が落ちている時、皮膚症状や痛みが強い場合に起きやすくなります。発症時の痛みは皮膚症状が強く出ますが、後遺症の痛みは神経の損傷によるものです。

 

更年期症状とストレスが免疫力を落としていませんか?


帯状疱疹にかかりやすい年代は60歳代を中心に、50歳代~70歳代に多く見られます。また、女性のほうが発症率が高いということです。


帯状疱疹の罹患率については、宮崎県で実施された宮崎スタディや日本皮膚科学会の調査などがあります。

 

それらを見ると、発症している年代は50代以上で全年代の7割以上を占めています。

 

帯状疱疹の罹患率は50歳から急上昇


50歳代といえば更年期の後半です。閉経してエストロゲンの恩恵もほぼなくなった頃です。骨やら血管やら気をつけることはありますが、体の抵抗力も落ちていませんか?


更年期を襲うストレスを振り返ってみましょう


40代後半から更年期の不調がボチボチ始まる人が多いです。

 

急なほてりやのぼせ、夜中でも目が覚めてしまって睡眠不足になっていませんか?

頻繁に起こる動悸や頭痛、耳鳴りでいつ症状が出るか過敏になっていませんか?

 

寝込むほどではないけれど、こんな不調が長く続くことはかなりのストレスです。

 

そして、精神面でのストレスも免疫力を落とす大きな原因です。子供の反抗期・・・わかってはいるけどイライラしたり落ち込んだり…。子供の巣立ちも淋しさとともに大きなストレスです。

 

更年期に理解のない夫も!男性は妻の不調に関しては鈍感です。それどころか不機嫌になったりしますよね。そうでない優しい男性がパートナーであれば、それはとても幸せなことです。


家庭のことをそれまで必死にこなしてきた女性は、自然と波風立たせないような思考回路になっていることが多いです。

 

そのせいで、自分が無理をしていることに気づくのが遅れがち。まずは自分自身を労わりましょう。

 

風邪の治りが遅いなと思ったら黄色信号


よく「母になると風邪を引かなくなる、1日寝てればケロッと治る」・・・なんて言いますね。確かに病は気からと言いますが、それは若いときのこと。

 

更年期は体が大きく変化するときです。自律神経の乱れは免疫力にも影響します。


私自身、50歳を過ぎてから風邪が長引くようになりました。熱が下がっても何日も頭痛が残ったりすっきりしない状態が続きます。

 

この時期に無理をすると、更年期障害が悪化したり、長引くこともあります。無理は禁物です。

 

帯状疱疹になってしまったら?治療と注意点


帯状疱疹にかかってしまったらなるべく早く治療を開始しましょう。発疹ができて3日以内が目安です。皮膚がチクチクして変だな、と思ったら注意して見ていて下さい。

 

わき腹や背中側は自分ではなかなか見られないかもしれないので、パートナーやお子さんに確認してもらってくださいね。

 

帯状疱疹の痛みは人によってかなりキツイので、重症化させないことがポイントです。

 

帯状疱疹の治療


治療には抗ヘルペス薬が使われます。抗ヘルペス薬はウィルスの増殖を抑え急性期の皮膚症状や痛みを和らげます。

 

また、痛みがひどい場合は消炎鎮痛剤を用いたり、神経ブロックという治療が行われることもあります。

 

外用薬(塗り薬)を使う場合もあります。これは皮膚の症状や痛みを改善させる・他の人に移さないよう皮膚を覆う効果があるためです。

 

 

かかったときの注意点


帯状疱疹は免疫力が低下したときを狙ってきます。ということは、疲れているんです!

 

まずは安静第一に過ごすことが大切です。家事も仕事も手を抜きましょう。重症化させて後遺症(帯状疱疹後神経痛)になったら、それこそ何年も痛みを引きずることになってしまいます。


かかってしまったときの注意点です。

 

  • 安静に過ごす・無理をしない
  • 患部は冷やさない
  • 水ぶくれはつぶさない

 

また、帯状疱疹はそれ自体は他の人に移ることはありませんが、水ぼうそうにかかったことのない乳幼児には移ることがありますので注意しましょう。

(水ぼうそうを発症させる、という意味で、帯状疱疹になるわけではありません)

 

免疫力を落とさない!更年期の健康管理


更年期に限らず、健康的な生活を送るために言われていることは以下の3つです。

 

  • 栄養バランスのとれた食事
  • 適度な運動
  • 規則正しい生活

 

これらに加えて欠かせないのがストレス解消!

 

更年期の食事のポイント

 

バランスの良い食事は健康の基本です。子供も手を離れて夫も残業や接待でひとりで食事をすることが多くなると、つい手抜きになりがちです。


でも、見方を変えれば自分のために自由に献立を考えられるのです。家族に不評だった大豆製品や肉中心だった食卓も自由に選べます。

 

更年期以降気をつけなければならないのが「肥満」「コレステロール」「骨粗しょう症」です。これらの予防に気をつけながら、バランスの良い食事が理想です。


ひとことで言えば、野菜をたっぷり!タンパク質は魚介類や大豆製品から、さらにビタミンA、C、Eなど抗酸化ビタミン・カルシウム・食物繊維・骨粗しょう症予防にビタミンDが不足しないようにしましょう。

 

更年期に始める運動


今までスポーツをしてきた人は別ですが、いきなりハードな運動は逆効果です。更年期に始める運動は体に負担がかからない適度な運動にしましょう。


特に更年期に運動がすすめられるのは、適度な運動は心肺機能を高め健康増進に良いからです。また、体を動かすことは心身のリフレッシュにもなります。


さらに、血流が良くなり骨を作る骨芽細胞を刺激して骨量の増加も見込めます。骨粗しょう症予防にもなるのですね。運動のポイントは、

 

  • 長く続けられる
  • 関節や靭帯に負担がかからない
  • 適度に心拍数を上げるもの
  • 楽しみながらできるもの

 

例えば、ウォーキングや軽いジョギング、水泳、ヨガも人気です。心拍数の目安は、50歳の女性で1分間に120~140を維持する程度の負荷が理想です。

 

規則正しい生活で自分のペースを貫こう!


更年期・・・アラフィフですね。仕事を持っている人は責任ある立場で忙しいことと思います。でも!少しペースを緩めましょう。人材育成と思って部下に仕事を任せる勇気も必要な時期では?


主婦の人は、まずしっかり睡眠をとりましょう! 一番先に起きて一番最後に寝る-こんな生活を何十年も続けていませんか?

 

更年期の不調も実は睡眠不足が一番の要因だった、なんてこともあります。

 

ストレス解消はまずリラックスする感覚を取り戻すことから


ストレス解消法、これは現代人にとって永遠のテーマではないでしょうか?

 

「没頭できる何か」が見つかれば最高です。それが難しいときは、何もしない時間を贅沢タイムとして持ってみましょう。


一緒に暮らす誰かがいる人は、一人のとき「何か」をしようと躍起になっていませんか?

 

散らかっている部屋を片付けておこう、埃がたまってるから拭いておこう、シンクを磨いておこう・・・家事は次から次へとやることが見えてきてしまうものです。


ある程度整っていれば大丈夫!そのくらいの気持ちで、何もしないで好きな飲み物でも口にして静かな時間を過ごしてみましょう。

 

体からも心からもスーッと力が抜けていくのを感じることって大切です。

 

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まとめ


今回は更年期の女性に発症しやすい帯状疱疹についてまとめました。母をはじめ友人にも発症したことがきっかけです。

 

仕事と家庭を両立させて、いつも元気な人たちです。でも、がんばりすぎはやっぱりよくありません。

 

わたし自身、更年期にさしかかり風邪の治りが悪かったり、夕方になるとだるくて家事をするのも億劫なことがあります。

 

更年期は自分の体を労わって生活習慣を見直す時期でもあります。


帯状疱疹は誰でも発症するリスクがあります。日本人の9割が水ぼうそう罹患者ですから。免疫力を落とさないよう、生活習慣の見直しとストレスコントロールがとても大切です。

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