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「キーン」「ジーン」不快な耳鳴りは更年期症状かも!こうして改善!

更年期の体の不調の原因と対策

耳の中で「キーン」「ジーン」と不快な音がする耳鳴りは、更年期障害かもしれません。まわりの環境が静かになったときに感じることが多く、ほとんどの人は軽症で済みます。


ただ、女性に多いメニエール病や更年期にかかる人が増える突発性難聴など、治療が必要なケースもあるので油断は禁物です。

 

今回は、耳鳴りが起こる仕組みと注意しなければいけない場合、日常生活での耳鳴りを軽減する方法について紹介します。

 

更年期の耳鳴りはどうして起こる?その特徴は?

 

まず、どんなときに耳鳴りは起きるのでしょうか。激しい運動をしたあとなどに、ドクンドクンと耳の奥が音がすることがありますが、これは心配ないものです。

 

更年期症状の耳鳴りは、静かなときにキーンやジーンといった音が耳の中から感じることが多いのが特徴です。

 

夜など周りの環境が静かになったときに感じる人が多く、症状は比較的経度でめまいを伴うことが多いのも特徴です。

 

耳鳴りの原因となる体の異常

 

耳鳴りの原因となる体の異常を部位別に分けると以下になります。

 

  • 耳の異常(外耳・中耳・内耳)
  • 聴神経
  • 全身性
  • 心の病気

 

この中で、更年期障害の耳鳴りは全身性に分けられ、他に糖尿病や高血圧、自律神経失調症などがあります。

 

エストロゲンの急減によって自律神経が乱れる

交感神経と副交感神経のバランスが乱れて、心身にさまざまな不調があらわれる病気が自律神経失調症です。

 

耳鳴りやめまいはその代表的な症状です。

 

更年期には、女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少することから、同じ中枢をもつ自律神経にも乱れが生じます。その結果、同じような症状があらわれやすいのですね。

 

例えば、交感神経が過剰に働くと血圧が上昇します。そうすると血流量が異常に増えて耳鳴りや頭痛を起こすことがあるのです。

 

更年期症状としての耳鳴りは自律神経の乱れが原因

 

更年期の症状以外の耳鳴りのこと、知っておきましょう

 

耳鳴りは更年期によくみられる症状であることは確かですが、先ほども少し触れたように、他の病気が原因であることも少なくありません。耳鳴りについて少し説明しますね。

 

耳鳴りの種類はいくつかに分類される

 

耳鳴りというと、自分だけしか聞こえないと思われるかもしれませんが実際に他の人にも聞こえる場合があります(他覚的耳鳴り)。

 

さすがに隣にいる人に聞こえるわけではありませんが(稀に聞こえることもあります)、聴診器をあてると聞こえるものです。

 

多いのは自分だけに聞こえる自覚的耳鳴りです。他覚的耳鳴りは、健康な状態では聞こえないもので、動脈硬化や高血圧、耳の中の筋肉の収縮などが原因となることが考えられます。

 

<他覚的耳鳴りの例>

 

  • 心臓のドクドクという鼓動
  • 血管を血液が流れるザーザーという音
  • スーハーいう呼吸音
  • 耳の近くの筋肉が収縮する音など

 

どんな音が聞こえるかによっても2種類に分けられます。

 

まず、ブーンといった低い音・耳の中が詰まったような感じに聞こえるタイプと、キーンやピーといった金属音や電子音が聞こえるタイプがあります。

 

また、ひとつの音が聞こえる耳鳴りといくつかの違った音が混ざって聞こえる耳鳴りもあります。

 

耳鳴りにはいくつかのタイプがあり、原因を探る上である程度参考にはなりますが、病気の確定診断までは難しいといえます。

 

  • 自他覚別による分類-自覚的耳鳴りと他覚的耳鳴り
  • 音の高さによる分類-低音性耳鳴りと高音性耳鳴り
  • 音の数による分類-単音性耳鳴りと雑音性耳鳴り

 

上記以外に突然耳鳴りがする「突発性耳鳴り」と強くなったり弱くなったりを繰り返しながら慢性的に続く「慢性耳鳴り」にわけられます。

 

耳鳴りと難聴は合併して起こることが多い

 

ちょっと恐い話ですが、耳鳴りを訴える人の9割が難聴を伴っているという調査報告があります。難聴の原因もいろいろありますが、更年期に注意したいのは老人性難聴突発性難聴です。

 

 

難聴の中で一番多いのが老人性難聴

 

老人性なんて聞くと「まだ早い!」と思われるかもしれませんが、50歳代から症状がみられるようになります

 

個人差が大きく最近では30歳代から症状があらわれる人もいるので更年期にさしかかったら気にしておく必要は十分あるのです。

 

老人性難聴の特徴として、まず高音域が聞こえにくくなります。これは耳の仕組みと大きく関係しています。

 

耳は外耳・中耳・内耳に分かれています。このうち外耳と中耳は外から入ってきた音の刺激を内耳まで伝える働きを、内耳では蝸牛と呼ばれる部分で外から伝わった音を感じ取ります。

 

蝸牛で感知された音は電気的な刺激に変換されたあと、蝸牛神経を通って脳へと伝わります。

 

蝸牛は渦巻状になっていて、2回転半しています。高い音は蝸牛の入り口に近い部分を振動させ、低い音は奥のほうまで振動させます。

 

加齢に伴って蝸牛の感覚細胞の脱落が入り口のほうから始まっていくので、老人性難聴では高音域から聞こえにくくなるのです。

 

更年期は要注意世代!突発性難聴とは?

 

突発性難聴は、特に思い当たる原因がなく突然耳の聞こえが悪くなる病気です。ここ最近、多数の著名人が発症したことから、よく知られるようになりましたね。

 

原因が特定できない突然の難聴

 

難聴の原因は先述の老人性難聴や内耳の感染症、聴神経腫瘍、音響外傷性難聴などありますが、原因がはっきり分からない突然の難聴を突発性難聴と言います。

 

言いかえれば、突然難聴になっても原因が特定されれば突発性難聴とは診断されず、さらに治療の途中で原因が分かれば診断名が変更になります。

 

突発性難聴の特徴は?

 

病名の通り、突然耳の聞こえが悪くなります。聞こえにくくなった瞬間は自覚できるほどはっきりしています。片方の耳に起こることが多いのも特徴です。

(稀に両耳に起こることもあります)

 

難聴の程度は個人差があり、まったく聞こえなくなる人もいれば、耳が詰まったような感じがするといった軽い難聴の人もいます。

 

突発性難聴は発症がはっきり自覚できる
ほとんどが片方の耳に起こる

 

ほとんどの人が耳鳴りや耳閉感を伴います。多くの場合、キーンという高音の耳鳴りです。また、半数程度の人に回転性のめまいを生じることがあります。

 

難聴では、聴覚が過敏になることもあります。難聴なのに?と不思議に思うかもしれませんが、難聴には聞こえにくくなるだけでなく、異常な聞こえ方をする場合があります。

 

突発性難聴など感音難聴の場合は一定の音量を超えた音や高い音を聞いたときに、聴神経が過敏に反応して極度に大きく聞こえたり音が割れたように聞こえることがあるのです。

 

これを聴覚補充現象といいます。 子どもの叫び声や高音の機械音、車の走行音などに特に反応します。

 

発症は50歳代~60歳代に多い

 

どの年代でも発症しますが、多いのが50~60歳代です。男性と女性の発症率に有意差はありませんが、更年期からは特に注意が必要といえます。

 

老人性難聴の始まりも同じ時期と重なりますが、突発性難聴は本人が自覚するほど突然聞こえが悪くなるので、徐々に聞こえにくくなる老人性難聴とは明らかに症状が違います。

 

突発性難聴は早めの治療が重要!

 

 

突発性難聴の原因は今のところはっきり分かっていません。ただ、推定として聴神経にウィルスが感染して起こるウィルス説、内耳に血液を送る動脈で血流障害が起きている説が考えられています。

 

そのため、突発性難聴の治療はステロイド薬による薬物療法が中心となります。また、抹消血管拡張薬や血液改善薬、神経代謝賦活薬、ビタミン剤などを組み合わせて治療します。

 

内耳の障害が原因となる難聴は、回復が見込めないケースが多いのですが、突発性難聴の場合は発症直後に適切な治療を始めれば聴力が戻ることがあります。目安は発症して2週間以内です。

 

症状が出たらすぐ医療機関へ!
 

また、ストレスが発症に関係しているとも言われ、発作が起きてからしばらくは無理をせず安静に過ごすことが重要です。

 

更年期の耳鳴りは日常生活を改善して治せる!?

 

耳鳴りの多くは、すぐに命に関わるような危険はありませんが、ごく稀に脳の疾患が原因で起こることがあります。たいてい、激しい頭痛や神経障害を伴うのでその場合はすぐに救急車を呼びましょう。

 

また、聴神経腫瘍やメニエール病、突発性難聴など、治療が必要な病気もあるので耳鼻咽喉科で調べてもらいましょう。

 

ただ、検査をしても原因が分からない耳鳴りも少なくありません。(突発性難聴の場合を除きます) 耳鳴りが更年期の症状だとしても、比較的経度であることが多いことから、特に治療を必要としないケースが多いです。

 

それでも、やはり耳鳴りは気になりますよね。 しかし、耳鳴りは日常生活の改善でかなり解消されるのです

 

日常のストレスが耳鳴りの引き金・悪化に!

 

更年期になると誰でも多かれ少なかれ程度の差こそあれ不調があらわれます。それが日常生活に支障が出るほどの症状(更年期障害)になるかどうかは、元来の気質もありますがストレスが大きく影響しています。

 

それに、耳の病気のメニエール病や突発性難聴、特発性外リンパ瘻などはストレスが発症に引き金になることがあります。

 

耳鳴りの心的原因であるうつ病や不安神経症などはストレスが最大の原因ともいわれます。

 

他にも、ストレスが原因で睡眠不足・ストレスによる高血圧が続くと血管障害から脳梗塞・脳出血など耳鳴りの原因となる心身の不調にも大きく関わっています。

 

さらに、これらが原因で起こった耳鳴りの不快症状が、さらなるストレスになる・・・という悪循環を招いてしまいます。

 

ストレスの感じ方は人それぞれ!考え方を変えてみる

 

 

ストレスはショックな出来事が起きたときや精神的に辛いことがあったことを思い浮かべると思いますが、心だけでなく体に対するさまざまな刺激もストレスといえます。

 

これを身体的ストレスといいます。以下に身体的ストレスとなるものを上げておきます。

 

  • 熱さ・寒さ・気圧の変化
  • 騒音・照明
  • 空気汚染・食事内容・酒・タバコ
  • 過食や小食、偏食、栄養不足
  • 病気やケガ、遠距離移動・長時間勤務
  • 細菌・ウィルス・花粉
  • 運動不足・過度の運動
  • 睡眠不足、寝すぎ、夢
  • 不規則な生活リズム、夜更かし

 

これらは体にダメージを与えるもので、心身の不調を引き起こす原因となります。

 

 

上記に挙げた身体的ストレスだけでなく、仕事や学校・家庭・人間関係などの社会的ストレスや自身の病気やケガ、または家族の病気や死別は大きなストレスとなります。

 

更年期の不調それ自体がストレスでもありますし、子どもの独立や夫婦関係の変化、親の介護問題など年代特有のストレスも増えてくる時期。

 

ところが、同じようにストレスにさらされても、人によって症状が出ない人もいれば強く出る人もいます。その差はなんでしょうか?

 

ストレスに弱いタイプの特徴はいくつかいわれています。

 

  • 気持ちの切り替えが苦手
  • まわりの評価を気にする
  • 依存心が強い
  • きちょうめんで完ぺき主義
  • こだわりが強い
  • 自己犠牲が強い

 

こんなタイプの人は、小さなストレスでも過剰に反応して心身にダメージを受けやすいといえるでしょう。

 

ストレスとうまくつきあう事が大切

 

ストレスを完全に排除することは不可能です。それに、まったくストレスがない環境では、意欲や向上心など人としての成長が閉ざされてしまうでしょう。

 

人間にはストレスをバネにして成長する能力が備わっています。 ストレスと上手につきあうコツは、考え方をちょっと変えてみることです

 

性格や気質を変えるのではなく、「考え方」を変えるのです。これは訓練でできるようになりますのでチャレンジしてみてください。

 

  • ストレスを自覚する―最近「疲れた」「気力がなくなった」と感じていませんか?まずは自分がストレスにさらされていることを自覚しましょう。次に休息とリラックスです。

 

  • 気分転換になることをしましょう―人によって何が気分転換になるのかは様々ですが、自分が楽しいと思えることが重要です。同じ更年期世代の友人とのおしゃべりも良いです。気がねなく何でも話せる友人がいることは心強いですね。

 

  • 発想の転換をしましょう―まわりの評価を気にしない!精神的なストレスは感じ方に個人差が大きいです。同じ出来事でもストレスを感じやすい人は総じて責任感が強くがんばりやさんといえるでしょう。

    他人の評価を気にしすぎる人も多いです。でも、他の誰かの評価なんて、その時々で変わるものですし絶対的なものではありません。まずは自分で自分を褒めることができるようになりましょうね。

 

    • 仕事も家事もがんばりすぎない!
    • 完全じゃなくてもOKと思う!
    • 失敗しても次があると思おう!
    • 他人の評価を気にしない!

     

  •  

耳鳴り対策に効果的な食生活のポイント

 

 

健康的な生活には栄養バランスのとれた食事は必須です。更年期以降、生活習慣病のリスクも増えてくるので、今まで以上に食生活には気を使いたいものです。

 

規則正しく栄養バランスの整った食事を適量摂るのは基本ですが、耳鳴りの改善にはあわせて気をつけたい食事のポイントを紹介します。

 

 

ビタミンBを補う

 

末梢神経の働きを改善するビタミンB12を摂りましょう。ビタミンB12は耳鳴りやめまいなどの治療薬としても用いられています(メチコバール)。

その他ビタミンB1やB2も不足すると疲れやすくなったり老化の原因となる過酸化資質がたまりやすくなります。

 

ビタミンB6は免疫力を強化する働きがあります。これらビタミンB群が不足しないよう注意しましょう。

 

ビタミンB12を多く含む食品・・・レバー・あさり・しじみ ビタミン
 
B1を多く含む食品・・・豚肉・レバー・ごま・ピーナッツ・大豆
 
ビタミンB2を多く含む食品・・・レバーやハツなどの内臓肉・うなぎ・卵・納豆
 

ビタミンB6はとうがらしやにんにく、種子などに多く含まれていますが、日常的にこれらを摂り続けるのは難しいですね。多くの食品に含まれているのでバランス良く食べることが大切です。

 

 

お酒とは上手につきあう

 

症状がないときに少量のお酒をたしなむのはかまいませんが、アルコールが弱い人は気をつけましょう。飲酒が耳鳴りを引き起こすことがあります。

 

 

カフェインや香辛料は控える

 

カフェインや香辛料には神経を興奮させる作用があります。耳鳴りで受診して、カフェインの摂りすぎが原因だったということも少なくないのです。 カフェインが原因の耳鳴りは、摂取をやめると症状もなくなります。

 

 

キレイ・デ・エクオール サプリメント

まとめ、耳鳴りは気にしないのが一番の対策!

 

耳鳴りをすっきりなくしたい!その気持ちはよくわかります。不快な症状ですからね。でも、治すことばかりに気が行くと、かえって耳鳴りが気になってしまうという本末転倒なことになってしまいます。

 

耳鳴りは主観に左右されやすい症状ですし、特に更年期の耳鳴りは比較的軽症なことが多いので気にしないことが一番です。

 

静かな環境になると症状が出やすいので、そういった状況を避けるようにすると良いです。就寝前に症状が出る人は、うるさく感じない程度の音量でしずかな音楽をかけると気にならなくなります。

 

また、他の事に熱中しているときは耳鳴りが気にならないものです。仕事や家事、趣味などに打ち込んでいるときは症状が出にくいです。

 

耳鳴り以外の音に意識を集中するのも効果的です。家に居るときもBGMで川のせせらぎや小鳥のさえずりなど、自然の音を流してみてはいかがでしょう。

更年期のつらい症状!ほてり・のぼせのホットフラッシュ、大汗かいた時の対策

更年期の体の不調の原因と対策

 

更年期かな?と思い始めた頃、顔のほてりやのぼせで戸惑った経験ありませんか?

 

急なほてりやのぼせのホットフラッシュ、大量に汗が出るといったスウェッティングは、更年期の症状の中でも多くの人が悩んでいるポピュラーなものなのです。

 

ホットフラッシュの起きる原因と起きてしまったときの緊急対策、予防について紹介します。

 

ホットフラッシュはなぜ起きる?予防はできないの?

 

更年期の代表選手ともいえるホットフラッシュも、エストロゲンの急激な減少で自律神経が乱れることが原因です。自律神経が乱れるということは、交感神経と副交感神経がうまく調節できない状態!

 

  • 交感神経-活動する神経
  • 副交感神経-リラックス神経

 

自律神経は、体の状態を一定に保とうとする大事な働きがあります。真夏の40℃近い日でも真冬でも、人間の体温は一定温度を保たれているのはそのおかげです。

 

熱いときは血管を拡張させて熱を放出します。反対に寒いときは血管を収縮させて熱が逃げ行くのを防いでいます。

 

その調節がうまくいかなくなって、暑くもないのにのぼせたり汗が出てしまうわけです。

 

  • 血管が拡張→のぼせ・ほてり
  • 血管が収縮→冷え

 

ここで、見落としがちなのが冷えのぼせです。

 

更年期の冷えのぼせにご用心!

 

ホットフラッシュと間違いやすいのが「冷えのぼせ」です。これは冷え症が慢性化して悪化した状態です。50代の女性に多くみられる症状ですが、最近は20代でも目立っています。

 

これも自律神経の乱れが原因ですが、更年期のホットフラッシュとは予防や対策が違うので、自分がどちらなのか知っておくことが大切です。

 

冷えのぼせの特徴

 

  • 上半身の冷えは感じないが手足がとても冷たい
  • 気温の高いときや運動後に胸より上がカーッと熱くなって汗が多量に出る
  • 手の平や足の裏にじっとり汗をかく
  • 手足は冷えているのにのぼせのような感じになることがある

 

ひとつでも当てはまったら要注意です。

 

ホットフラッシュは予防できる?

 

ホットフラッシュをはじめ、更年期症状の多くは自律神経の乱れによるものです。その原因は卵巣で作られてきた女性ホルモン、特にエストロゲンの急激な減少。

 

卵巣機能の衰えは誰もが避けて通れない現実なのです。

 

そのため、予防としては根本治療であるホルモン補充療法(低用量ピルを含む)や、体全体を整える漢方療法、自律神経の乱れを少なくする訓練法や生活習慣が大事になってきます。

 

HRT(ホルモン補充療法)

 

急激に減少する女性ホルモンを外から補って、体が徐々にエストロゲンの少ない状態に慣れることを目的にしています。

 

誰でも受けられるわけでもなく、また日本では受けている人の少ない治療法ですが、ホットフラッシュなど自律神経失調症状には高い効果があります。

 

漢方療法

 

女性ホルモンの減少は自然なことととらえ、症状や体質にあった方法で不調を取り除きながら、体全体を整えていくのが漢方の考え方。HRTとの併用もできます。

 

自律神経のバランスを整える

 

自律神経の乱れる原因はホルモンバランスの崩れだけではありません。その人が生まれつき持っている体質も大いに関係しています。

 

さらに、性格やそのときの精神状態、環境や社会的ストレスも大きく影響します。更年期だから仕方がない、とあきらめないで、生活や環境を見直してみましょう。

 

ほてりやのぼせの緊急対策はコレ!持っておくと便利なアイテム

 

急なのぼせや顔のほてりは想像以上につらいですね。私もキッチンに立っていて急にホットフラッシュになったこと数知れず。そんなときは無理をしないで横になりましょうね。

 

とりあえず冷やして熱を逃がす

 

冷たいタオルで首筋を冷やすとだいぶ楽になります。他に冷やして良いのは顔、頭部、脇の下。手足の先は一時的ならOKです。

 

ただこのとき首の後ろは絶対に冷やさないように!自律神経をますます乱すことにもなりかねませんよ。お腹やお尻も冷やさないように。

 

外出時の注意点と便利アイテム

 

体を締め付けるデザインは避けましょう。通気性の良い天然素材がベストです。ポイントは襟元が詰まっていないこと。熱が逃げやすいデザインが良いです。

 

重ね着でこまめに温度調節できことも大事です。ストールやカーディガンを活用しましょう。

 

私が重宝しているのが扇子。お気に入りの扇子にアロマを香らせて仰ぐだけで気分も落ち着きます。

 

おすすめのアロマ

 

リラックス効果として使いやすいのがラベンダーです。その他、ペパーミントなど爽快感のあるアロマもおすすめ。

 

発汗抑制作用のあるセージはホットフラッシュ対策に特におすすめです。フローラルウォーターを持ち歩いていれば、いざという時にシュッとひと拭き!

 

大量の汗をかいて恥ずかしい!スウェッティング対策

 

ほてりやのぼせといったホットフラッシュと、そこに大量の汗が噴出すスウェッティングが起こる場合もあります。

 

顔や胸より上にだらだらと汗が滝のように流れることも。 本人がつらいのはもちろん、人の目が気になって恥ずかしいという人も多いですね。

 

そのせいで外出も気が引けてしまったりするのは避けたいです。

 

外出時の汗対策を万全に!

 

これはホットフラッシュ対策と同じで、通気性の良いデザインを選んで重ね着を!脇の汗染みが気になるときは汗取りパットを使いましょう。

 

吸湿性のあるハンカチ(大き目が良いです)を数枚持ち歩くようにしましょう。

 

緊張でさらに汗をかいてしまうことも!

 

恥ずかしいと思うと緊張してますます自律神経が乱れてしまいます。事前の汗対策をすることで安心感にもつながります。

 

それに、汗をかいても案外まわりの人は気にしていないものです。ハンカチでこまめに汗を拭うようにしましょう。

 

お気に入りのハンカチや扇子を揃えて小物を楽しむくらいの気持ちでいましょうね♪

 

自律神経を整えることが予防に!簡単訓練法を紹介

 

自律神経を整える方法に、自律訓練法というのがあります。これはベルリン大学のシュルツ氏が考案したもので、1回3~5分でできる方法です。更年期の女性にはぜひ覚えて欲しい訓練法なので紹介します。

 

自律訓練法の流れ

 

7段階の標準練習から成り立っています。自律訓練法では、標準練習のことを公式と呼んでいます。

 

  1. 背景公式(安静練習)・・・気持ちが落ち着いている
  2. 公式1(重感練習)・・・両腕・両足が重たい
  3. 公式2(温感練習)・・・両腕・両足が温かい
  4. 公式3(心臓調整練習)・・・心臓が静かに規則正しく動いている
  5. 公式4(呼吸調整練習)・・・呼吸が楽だ
  6. 公式5(腹部温感練習)・・・胃のあたりが温かい
  7. 公式6(額部涼感練習)・・・額が涼しく、心地いい

 

最後に、消去動作をします

 

  • 両手を強く握ったり開いたりする
  • 両手を組んで大きく伸び
  • 首や肩をよく回す

 

その他、体をほぐして自己催眠状態から覚める動作をします。

 

自律訓練法のポイント

 

安静練習は椅子に座った状態、または仰向けで手足を軽く開いた上体でリラックスします。できるだけ静かな場所で、時計やベルトははずします。

 

公式1のとき、最初は「右手が重い」(※利き手から)次に「左手が重い」「右足が重い」「左足が重い」と続きます。

 

このときの注意点は、「~重い」と頭の中で唱えたら、同じようにすることです。「~重たくなる」など変えるのはNGです。

 

慣れてくると両手が重い・・・でも良いです。公式2も同じようにします。最初は公式1と公式2ができればOK。それだけでリラックス効果があります。

 

時間の目安は3分~5分。うまく感じることができなくても終了します。これは公式1と2だけでも、公式6まででも同じです。

 

まとめ

 

更年期の女性の約半数が経験するといわれているホットフラッシュ!そのつらさはまわりの人には分かりづらいことも悩みどころです。

 

治療法としてはHRT(ホルモン補充療法)が比較的効く症状でもあります。あまりに頻度が多く症状も重い場合は婦人科で相談してくださいね。

 

漢方薬で体のバランスを整えることも効果的です。 また、ストレスも自律神経の乱れの元です。今回紹介した自律訓練法はぜひ役立ててください。

 

ホットフラッシュやスウェッティングを気にし過ぎることもさらに症状を引き起こす要因になります。気にし過ぎないことも大切ですよ。