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更年期障害は男性にも起こる!その原因は?男性ホルモンの減少だけとは限らない!

男性更年期障害

 

40代、50代の働き盛りの男性に突然起こる心身の不調。やる気がでない・だるい・眠れない・急にのぼせる…その症状はまさに女性の更年期障害とほぼ同じです。

 

男性にも更年期障害は起こる

 

女性の場合は、卵巣機能の低下による女性ホルモンの急激な減少という、はっきりとした原因がみられます。さらに、閉経も体の大きな変化を知るシグナルになります。

 

ところが、男性にはそういった明確な区切りがありません。そのため、あらわれる不定愁訴も更年期障害であることが見過ごされがちです。

 

さらにややこしいことに、男性更年期障害は必ずしも男性ホルモンの減少が原因ではないということ!

 

男性にとって男性ホルモンとは?心身に及ぼす作用

 

男性ホルモンの量を測る指標がテストステロンです。

 

男性ホルモン=テストステロンと書いてあることもありますが、正確には男性ホルモンの中で一番作用の強いものがテストステロンです。

 

テストステロンの役割

 

思春期になると女性はエストロゲンの作用によって丸みのある女性らしい体型になります。

 

同じように男性も思春期になるとテストステロンが急激に増え、ヒゲが生える・声変わりをする・筋肉が付きたくましい体型になるなど、男性らしい変化が起こります。

 

また、テストステロンは外見上の変化だけでなく性欲を向上させたり、前向きな思考など精神面での作用も大きいのです。

 

 

テストステロンのピークは20代!男性ホルモンの低下は仕方ない?

 

一般に、男性ホルモンのテストステロンは20から30歳でピークを迎え、その後徐々に低下していくといわれています。平均して年1%程度の減少で、それも個人差があります。

 

女性には閉経という節目がありますね。女性ホルモンのエストロゲンはそのライフステージによってぐーんと急激に減っていきます。男性にはそのような急激な体の変化はありません。

 

70代でも子供を作ることができるような精力盛んな御仁もいます。テストステロンの減少は個人差が大きいのです。

 

 

男性ホルモン低下を知るための問診表AMSスコア

 

性機能の低下から男性更年期を診断する問診表があります。AMSスコアと言われるもので、17項目の質問にその程度を5段階で評価するチェックリストです。

 

質問の回答はその程度によって以下の点数をつけます。合計点で重症度をみます。

 

なし=1 軽い=2 中程度=3 重い=4 非常に思い=5

 

症状 点数

総合的に調子が思わしくない(健康状態・本人の感じ方)

 

関節や筋肉の痛み(腰痛、関節痛、手足の痛み、背中の痛み)

 

ひどい発汗(思いがけず突汗が出る、緊張や運動とは関係なくほてる)

 

睡眠の悩み(寝つきが悪い、ぐっすり眠れない、寝起きが早く疲れがとれない、浅い睡眠、眠れない)

 
よく眠くなる、しばしば疲れを感じる  

いらいらする(あたり散らす、些細なことにすぐ腹を立てる、不機嫌になる)

 

神経質になった(緊張しやすい、精神的に落ち着かない、じっとしていられない)

 

不安感(パニック状態になる)

 

体の疲労や行動力の減退(全般的な行動力の低下、活動の減少、余暇活動に興味が無い、達成感がない、自分をせかさないと何もしない)

 

筋力の低下

 

憂うつな気分(落ち込み、悲しみ、涙もろい、意欲がわかない、気分のむら、無用感)

 

「絶頂期は過ぎた」と感じる

 

力尽きた、どん底にいると感じる

 

ひげの伸びが遅くなった

 

性的能力の衰え

 

早朝勃起の回数の減少

 

性欲の低下(セックスが楽しくない、性交の欲求が起きない)

 

 

17~26点=なし 27~36点=軽度 37~49点=中程度 50点以上=重度

 

男性更年期障害とテストステロンの関係

 

男性の更年期障害は現在LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と表現されます。ざっくり言うと、加齢にともなって心身に起こるさまざまな不調ってことです。

 

最近では男性更年期外来を設けている病院もあらわれましたが、まだまだ少ないのが現状。一般的には泌尿器科が男性の更年期治療の最前線です。

 

それもあって、『男性更年期=テストステロンの低下』と一元的に考えられがちですが、そうではないのがやっかいなところです。

 

テストステロンが基準値内であっても、更年期の症状が強く現れることが少なくないのです。

 

男性更年期障害はテストステロンの低下だけとは限らない

 

男性更年期障害と診断されるために、男性ホルモンのテストステロンの低下は必ずしも必須用件ではありません。

 

しかし一方で、テストステロン値が基準値を下回ると更年期障害が起こりやすいことははっきりしています。

 

ただし、ここでも注意が必要です。

 

テストステロン値が低いからと言ってそれだけで更年期と判断できるわけではないのです。そこで、男性更年期の診断には、問診と血液検査を総合的に見て判断します。

 

テストステロンの種類

 

体内のテストステロンは大きく3種類に分けられます。

 

  •  SHBG(性ホルモン結合グロブリン)
  •  アルブミン結合テストステロン
  •  遊離型テストステロン(フリーテストステロン)

 

このうち、性ホルモンとして活性を持つのがフリーテストステロンとアルブミン結合テストステロンです。SHBGは性ホルモンの分泌とその働きを邪魔する抗体です。

 

治療が必要とされるテストステロン値について

 

日本泌尿器学会では、血液中のフリーテストステロン値が8.5pg/ml未満で男性更年期の治療の介入基準としています。国際的には、総テストステロン値が300~320pg/mlとしています。

 

その理由は、欧米人が加齢とともに総テストステロン値が減少していくのに対して、日本人は総テストステロン値は変化せずに、フリーテストステロン値やアルブミン結合テストステロンが占める割合が減っているからです。

 

男性更年期障害の診断にはフリーテストステロン値が目安

 

男性更年期障害の原因は性ホルモンと環境要因+気質

 

男性の場合は性ホルモンの減少は緩やかで、一般的に更年期障害を起こしやすいのは50歳前後を中心に40~64歳と言われています。女性より幅広いですね。

 

原因は男性ホルモンの低下に加え、環境要因が大きく影響しています。

 

女性の場合もエストロゲンの減少は誰にでも起こりますが、更年期障害がすべての女性にあらわれるわけではないのと同じように、ストレスや気質によって不調の出やすい人とそうでない人がいるのです。

 

家庭や職場でのストレスが男性更年期障害の要因に

 

40代後半から50歳前後、会社では責任のある立場につき、肉体的にも精神的にも忙しい年代です。部下の指導だけでなく、中間管理職として上司と部下にはさまれてストレスも多いです。

 

少し上の世代は年功序列・護送船団方式と言われていた日本社会も、現代は成果主義、能力主義に変換し、毎日しのぎを削って働く必要もあります。

 

家庭でも、まだまだ子供の受験で悩むこともあるかもしれません。子育てが一段落してもそこから夫婦が向き合う必要も出てきます。

 

子供がいなくなって夫婦二人で向かい合うのが何年ぶり・・・ということも少なくないのでは?

 

男性更年期障害を起こしやすい性格は?

 

女性の場合と同じように、生真面目で責任感が強い人ほど更年期障害を起こしやすいです。

 

真面目で努力家であることは、社会人としても家庭人としても美徳ではありますが、それが強すぎて自己犠牲が多くなるとストレスはたまる一方です。

 

自営業であっても、仕事を着実にこなして取引先やお客様から信頼も厚く、勤勉実直なタイプの人が多いです。

 

迷惑はかけられない・・・といつもプレッシャーを感じているでしょう。

 

ストレスとプレッシャーは男性更年期障害の大きな要因

 

 

まとめ

 

男性の更年期は女性の閉経のようにはっきりした区切りがあるわけではありません。加齢に伴って性ホルモンは減少していきますが、それは通常とてもゆっくりです。

 

それ故、本人も家族も今ある不定愁訴が更年期障害だと気づくのが遅くなってしまうことがとても多いのです。

 

やる気がでない・なんとなくだるいといった精神症状が強かったり、AMSスコアにもあるように、性機能の低下(性欲の低下・勃起不全等)があった場合は、男性更年期障害を疑って専門医に相談しましょう。

「キーン」「ジーン」不快な耳鳴りは更年期症状かも!こうして改善!

更年期の体の不調の原因と対策

耳の中で「キーン」「ジーン」と不快な音がする耳鳴りは、更年期障害かもしれません。まわりの環境が静かになったときに感じることが多く、ほとんどの人は軽症で済みます。


ただ、女性に多いメニエール病や更年期にかかる人が増える突発性難聴など、治療が必要なケースもあるので油断は禁物です。

 

今回は、耳鳴りが起こる仕組みと注意しなければいけない場合、日常生活での耳鳴りを軽減する方法について紹介します。

 

更年期の耳鳴りはどうして起こる?その特徴は?

 

まず、どんなときに耳鳴りは起きるのでしょうか。激しい運動をしたあとなどに、ドクンドクンと耳の奥が音がすることがありますが、これは心配ないものです。

 

更年期症状の耳鳴りは、静かなときにキーンやジーンといった音が耳の中から感じることが多いのが特徴です。

 

夜など周りの環境が静かになったときに感じる人が多く、症状は比較的経度でめまいを伴うことが多いのも特徴です。

 

耳鳴りの原因となる体の異常

 

耳鳴りの原因となる体の異常を部位別に分けると以下になります。

 

  • 耳の異常(外耳・中耳・内耳)
  • 聴神経
  • 全身性
  • 心の病気

 

この中で、更年期障害の耳鳴りは全身性に分けられ、他に糖尿病や高血圧、自律神経失調症などがあります。

 

エストロゲンの急減によって自律神経が乱れる

交感神経と副交感神経のバランスが乱れて、心身にさまざまな不調があらわれる病気が自律神経失調症です。

 

耳鳴りやめまいはその代表的な症状です。

 

更年期には、女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少することから、同じ中枢をもつ自律神経にも乱れが生じます。その結果、同じような症状があらわれやすいのですね。

 

例えば、交感神経が過剰に働くと血圧が上昇します。そうすると血流量が異常に増えて耳鳴りや頭痛を起こすことがあるのです。

 

更年期症状としての耳鳴りは自律神経の乱れが原因

 

更年期の症状以外の耳鳴りのこと、知っておきましょう

 

耳鳴りは更年期によくみられる症状であることは確かですが、先ほども少し触れたように、他の病気が原因であることも少なくありません。耳鳴りについて少し説明しますね。

 

耳鳴りの種類はいくつかに分類される

 

耳鳴りというと、自分だけしか聞こえないと思われるかもしれませんが実際に他の人にも聞こえる場合があります(他覚的耳鳴り)。

 

さすがに隣にいる人に聞こえるわけではありませんが(稀に聞こえることもあります)、聴診器をあてると聞こえるものです。

 

多いのは自分だけに聞こえる自覚的耳鳴りです。他覚的耳鳴りは、健康な状態では聞こえないもので、動脈硬化や高血圧、耳の中の筋肉の収縮などが原因となることが考えられます。

 

<他覚的耳鳴りの例>

 

  • 心臓のドクドクという鼓動
  • 血管を血液が流れるザーザーという音
  • スーハーいう呼吸音
  • 耳の近くの筋肉が収縮する音など

 

どんな音が聞こえるかによっても2種類に分けられます。

 

まず、ブーンといった低い音・耳の中が詰まったような感じに聞こえるタイプと、キーンやピーといった金属音や電子音が聞こえるタイプがあります。

 

また、ひとつの音が聞こえる耳鳴りといくつかの違った音が混ざって聞こえる耳鳴りもあります。

 

耳鳴りにはいくつかのタイプがあり、原因を探る上である程度参考にはなりますが、病気の確定診断までは難しいといえます。

 

  • 自他覚別による分類-自覚的耳鳴りと他覚的耳鳴り
  • 音の高さによる分類-低音性耳鳴りと高音性耳鳴り
  • 音の数による分類-単音性耳鳴りと雑音性耳鳴り

 

上記以外に突然耳鳴りがする「突発性耳鳴り」と強くなったり弱くなったりを繰り返しながら慢性的に続く「慢性耳鳴り」にわけられます。

 

耳鳴りと難聴は合併して起こることが多い

 

ちょっと恐い話ですが、耳鳴りを訴える人の9割が難聴を伴っているという調査報告があります。難聴の原因もいろいろありますが、更年期に注意したいのは老人性難聴突発性難聴です。

 

 

難聴の中で一番多いのが老人性難聴

 

老人性なんて聞くと「まだ早い!」と思われるかもしれませんが、50歳代から症状がみられるようになります

 

個人差が大きく最近では30歳代から症状があらわれる人もいるので更年期にさしかかったら気にしておく必要は十分あるのです。

 

老人性難聴の特徴として、まず高音域が聞こえにくくなります。これは耳の仕組みと大きく関係しています。

 

耳は外耳・中耳・内耳に分かれています。このうち外耳と中耳は外から入ってきた音の刺激を内耳まで伝える働きを、内耳では蝸牛と呼ばれる部分で外から伝わった音を感じ取ります。

 

蝸牛で感知された音は電気的な刺激に変換されたあと、蝸牛神経を通って脳へと伝わります。

 

蝸牛は渦巻状になっていて、2回転半しています。高い音は蝸牛の入り口に近い部分を振動させ、低い音は奥のほうまで振動させます。

 

加齢に伴って蝸牛の感覚細胞の脱落が入り口のほうから始まっていくので、老人性難聴では高音域から聞こえにくくなるのです。

 

更年期は要注意世代!突発性難聴とは?

 

突発性難聴は、特に思い当たる原因がなく突然耳の聞こえが悪くなる病気です。ここ最近、多数の著名人が発症したことから、よく知られるようになりましたね。

 

原因が特定できない突然の難聴

 

難聴の原因は先述の老人性難聴や内耳の感染症、聴神経腫瘍、音響外傷性難聴などありますが、原因がはっきり分からない突然の難聴を突発性難聴と言います。

 

言いかえれば、突然難聴になっても原因が特定されれば突発性難聴とは診断されず、さらに治療の途中で原因が分かれば診断名が変更になります。

 

突発性難聴の特徴は?

 

病名の通り、突然耳の聞こえが悪くなります。聞こえにくくなった瞬間は自覚できるほどはっきりしています。片方の耳に起こることが多いのも特徴です。

(稀に両耳に起こることもあります)

 

難聴の程度は個人差があり、まったく聞こえなくなる人もいれば、耳が詰まったような感じがするといった軽い難聴の人もいます。

 

突発性難聴は発症がはっきり自覚できる
ほとんどが片方の耳に起こる

 

ほとんどの人が耳鳴りや耳閉感を伴います。多くの場合、キーンという高音の耳鳴りです。また、半数程度の人に回転性のめまいを生じることがあります。

 

難聴では、聴覚が過敏になることもあります。難聴なのに?と不思議に思うかもしれませんが、難聴には聞こえにくくなるだけでなく、異常な聞こえ方をする場合があります。

 

突発性難聴など感音難聴の場合は一定の音量を超えた音や高い音を聞いたときに、聴神経が過敏に反応して極度に大きく聞こえたり音が割れたように聞こえることがあるのです。

 

これを聴覚補充現象といいます。 子どもの叫び声や高音の機械音、車の走行音などに特に反応します。

 

発症は50歳代~60歳代に多い

 

どの年代でも発症しますが、多いのが50~60歳代です。男性と女性の発症率に有意差はありませんが、更年期からは特に注意が必要といえます。

 

老人性難聴の始まりも同じ時期と重なりますが、突発性難聴は本人が自覚するほど突然聞こえが悪くなるので、徐々に聞こえにくくなる老人性難聴とは明らかに症状が違います。

 

突発性難聴は早めの治療が重要!

 

 

突発性難聴の原因は今のところはっきり分かっていません。ただ、推定として聴神経にウィルスが感染して起こるウィルス説、内耳に血液を送る動脈で血流障害が起きている説が考えられています。

 

そのため、突発性難聴の治療はステロイド薬による薬物療法が中心となります。また、抹消血管拡張薬や血液改善薬、神経代謝賦活薬、ビタミン剤などを組み合わせて治療します。

 

内耳の障害が原因となる難聴は、回復が見込めないケースが多いのですが、突発性難聴の場合は発症直後に適切な治療を始めれば聴力が戻ることがあります。目安は発症して2週間以内です。

 

症状が出たらすぐ医療機関へ!
 

また、ストレスが発症に関係しているとも言われ、発作が起きてからしばらくは無理をせず安静に過ごすことが重要です。

 

更年期の耳鳴りは日常生活を改善して治せる!?

 

耳鳴りの多くは、すぐに命に関わるような危険はありませんが、ごく稀に脳の疾患が原因で起こることがあります。たいてい、激しい頭痛や神経障害を伴うのでその場合はすぐに救急車を呼びましょう。

 

また、聴神経腫瘍やメニエール病、突発性難聴など、治療が必要な病気もあるので耳鼻咽喉科で調べてもらいましょう。

 

ただ、検査をしても原因が分からない耳鳴りも少なくありません。(突発性難聴の場合を除きます) 耳鳴りが更年期の症状だとしても、比較的経度であることが多いことから、特に治療を必要としないケースが多いです。

 

それでも、やはり耳鳴りは気になりますよね。 しかし、耳鳴りは日常生活の改善でかなり解消されるのです

 

日常のストレスが耳鳴りの引き金・悪化に!

 

更年期になると誰でも多かれ少なかれ程度の差こそあれ不調があらわれます。それが日常生活に支障が出るほどの症状(更年期障害)になるかどうかは、元来の気質もありますがストレスが大きく影響しています。

 

それに、耳の病気のメニエール病や突発性難聴、特発性外リンパ瘻などはストレスが発症に引き金になることがあります。

 

耳鳴りの心的原因であるうつ病や不安神経症などはストレスが最大の原因ともいわれます。

 

他にも、ストレスが原因で睡眠不足・ストレスによる高血圧が続くと血管障害から脳梗塞・脳出血など耳鳴りの原因となる心身の不調にも大きく関わっています。

 

さらに、これらが原因で起こった耳鳴りの不快症状が、さらなるストレスになる・・・という悪循環を招いてしまいます。

 

ストレスの感じ方は人それぞれ!考え方を変えてみる

 

 

ストレスはショックな出来事が起きたときや精神的に辛いことがあったことを思い浮かべると思いますが、心だけでなく体に対するさまざまな刺激もストレスといえます。

 

これを身体的ストレスといいます。以下に身体的ストレスとなるものを上げておきます。

 

  • 熱さ・寒さ・気圧の変化
  • 騒音・照明
  • 空気汚染・食事内容・酒・タバコ
  • 過食や小食、偏食、栄養不足
  • 病気やケガ、遠距離移動・長時間勤務
  • 細菌・ウィルス・花粉
  • 運動不足・過度の運動
  • 睡眠不足、寝すぎ、夢
  • 不規則な生活リズム、夜更かし

 

これらは体にダメージを与えるもので、心身の不調を引き起こす原因となります。

 

 

上記に挙げた身体的ストレスだけでなく、仕事や学校・家庭・人間関係などの社会的ストレスや自身の病気やケガ、または家族の病気や死別は大きなストレスとなります。

 

更年期の不調それ自体がストレスでもありますし、子どもの独立や夫婦関係の変化、親の介護問題など年代特有のストレスも増えてくる時期。

 

ところが、同じようにストレスにさらされても、人によって症状が出ない人もいれば強く出る人もいます。その差はなんでしょうか?

 

ストレスに弱いタイプの特徴はいくつかいわれています。

 

  • 気持ちの切り替えが苦手
  • まわりの評価を気にする
  • 依存心が強い
  • きちょうめんで完ぺき主義
  • こだわりが強い
  • 自己犠牲が強い

 

こんなタイプの人は、小さなストレスでも過剰に反応して心身にダメージを受けやすいといえるでしょう。

 

ストレスとうまくつきあう事が大切

 

ストレスを完全に排除することは不可能です。それに、まったくストレスがない環境では、意欲や向上心など人としての成長が閉ざされてしまうでしょう。

 

人間にはストレスをバネにして成長する能力が備わっています。 ストレスと上手につきあうコツは、考え方をちょっと変えてみることです

 

性格や気質を変えるのではなく、「考え方」を変えるのです。これは訓練でできるようになりますのでチャレンジしてみてください。

 

  • ストレスを自覚する―最近「疲れた」「気力がなくなった」と感じていませんか?まずは自分がストレスにさらされていることを自覚しましょう。次に休息とリラックスです。

 

  • 気分転換になることをしましょう―人によって何が気分転換になるのかは様々ですが、自分が楽しいと思えることが重要です。同じ更年期世代の友人とのおしゃべりも良いです。気がねなく何でも話せる友人がいることは心強いですね。

 

  • 発想の転換をしましょう―まわりの評価を気にしない!精神的なストレスは感じ方に個人差が大きいです。同じ出来事でもストレスを感じやすい人は総じて責任感が強くがんばりやさんといえるでしょう。

    他人の評価を気にしすぎる人も多いです。でも、他の誰かの評価なんて、その時々で変わるものですし絶対的なものではありません。まずは自分で自分を褒めることができるようになりましょうね。

 

    • 仕事も家事もがんばりすぎない!
    • 完全じゃなくてもOKと思う!
    • 失敗しても次があると思おう!
    • 他人の評価を気にしない!

     

  •  

耳鳴り対策に効果的な食生活のポイント

 

 

健康的な生活には栄養バランスのとれた食事は必須です。更年期以降、生活習慣病のリスクも増えてくるので、今まで以上に食生活には気を使いたいものです。

 

規則正しく栄養バランスの整った食事を適量摂るのは基本ですが、耳鳴りの改善にはあわせて気をつけたい食事のポイントを紹介します。

 

 

ビタミンBを補う

 

末梢神経の働きを改善するビタミンB12を摂りましょう。ビタミンB12は耳鳴りやめまいなどの治療薬としても用いられています(メチコバール)。

その他ビタミンB1やB2も不足すると疲れやすくなったり老化の原因となる過酸化資質がたまりやすくなります。

 

ビタミンB6は免疫力を強化する働きがあります。これらビタミンB群が不足しないよう注意しましょう。

 

ビタミンB12を多く含む食品・・・レバー・あさり・しじみ ビタミン
 
B1を多く含む食品・・・豚肉・レバー・ごま・ピーナッツ・大豆
 
ビタミンB2を多く含む食品・・・レバーやハツなどの内臓肉・うなぎ・卵・納豆
 

ビタミンB6はとうがらしやにんにく、種子などに多く含まれていますが、日常的にこれらを摂り続けるのは難しいですね。多くの食品に含まれているのでバランス良く食べることが大切です。

 

 

お酒とは上手につきあう

 

症状がないときに少量のお酒をたしなむのはかまいませんが、アルコールが弱い人は気をつけましょう。飲酒が耳鳴りを引き起こすことがあります。

 

 

カフェインや香辛料は控える

 

カフェインや香辛料には神経を興奮させる作用があります。耳鳴りで受診して、カフェインの摂りすぎが原因だったということも少なくないのです。 カフェインが原因の耳鳴りは、摂取をやめると症状もなくなります。

 

 

キレイ・デ・エクオール サプリメント

まとめ、耳鳴りは気にしないのが一番の対策!

 

耳鳴りをすっきりなくしたい!その気持ちはよくわかります。不快な症状ですからね。でも、治すことばかりに気が行くと、かえって耳鳴りが気になってしまうという本末転倒なことになってしまいます。

 

耳鳴りは主観に左右されやすい症状ですし、特に更年期の耳鳴りは比較的軽症なことが多いので気にしないことが一番です。

 

静かな環境になると症状が出やすいので、そういった状況を避けるようにすると良いです。就寝前に症状が出る人は、うるさく感じない程度の音量でしずかな音楽をかけると気にならなくなります。

 

また、他の事に熱中しているときは耳鳴りが気にならないものです。仕事や家事、趣味などに打ち込んでいるときは症状が出にくいです。

 

耳鳴り以外の音に意識を集中するのも効果的です。家に居るときもBGMで川のせせらぎや小鳥のさえずりなど、自然の音を流してみてはいかがでしょう。

めまいも更年期に多い症状!その他の原因は?注意する場合って?

更年期の体の不調の原因と対策

もともとめまいを訴える人は女性の方が多く、更年期になるとさらにその数が増えます。

 

めまいがあるからといって生死にかかわるわけではありませんが、不快な症状であることには変わりありません。


それに、まれに怖い病気が潜んでいることもあります。今回はめまいについて詳しく紹介します。

 

めまいは大きく3つのタイプに分けられる!更年期に多いのは?

 

「めまい」とひと言で言っても、そのあらわれ方にはいくつかタイプがあります。まずひとつずつ見ていきましょう。

 

グルグル回る回転性めまい

 

自分や周りが回転しているような感じがするめまいです。ひどいときは吐き気がしたり嘔吐してしまうこともあります。立っていられなくなり、しゃがみこんでしまうことも。

 

内耳炎やメニエール病、良性発作性頭位めまい症、突発性難聴が要因となっていると起こりやすいタイプです。

 

体がふわふわ浮いているような非回転性めまい

 

体がゆらゆら揺れているようなかんじ、またはふわふわ浮いているような感じがするめまいです。更年期にもっとも多いのがこの非回転性めまいです。

 

内耳の異常のほか脳の障害が原因で起こることもあります。また、メニエール病や突発性難聴、内耳炎の慢性期で現れます。症状が長引く傾向の強いタイプです。

 

立ちくらみ

 

立ち上がったときに一瞬目の前が真っ暗になる症状。仮性めまいともいいます。

 

耳や脳に原因があることは少なく、高血圧や低血圧などの全身性の病気や、過労やストレス、自律神経の乱れによって起こります。


思春期によくみられる症状で、立ったり座ったりして姿勢を変えるたびに血流を全身にバランス良く配分させることができず、脳が血流不足になるからです。


これも自律神経の働きが未熟なために起こる症状です。最近では大人でも増えています

 

めまいの原因となる体の部位は?更年期に多いのは自律神経の乱れ


めまいは体のバランスをとる機能が不安定になることで起こります。体のバランスをとる機能を平衡機能といいますが、これを調整しているのが平衡感覚視覚深部感覚です。

 

「深部感覚」は筋肉や関節など情報を脳に伝える役目をしています。

 

「平衡感覚」は体の部位でいうと、内耳にある三半規管・耳石器・前庭神経、大脳と脊髄をつなぐ脳幹・小脳があげられます。このどこかに障害が起きるとめまいが生じるのです。


障害が生じた部位によってめまいを分類すると3つに分けられます。

 

  • 耳が原因のめまい
  • 脳が原因のめまい
  • 脳の指令を伝えるホルモンの異常や自律神経失調症状

 

めまいと聞くと、脳に何かしらの異常があるのでは?と不安になる人も多いと思いますが、実は約7割が耳から生じます。脳が原因の場合は約1割です。

 

女性に多いメニエール病とは?放っておくと聞こえづらくなる?

 

めまいの症状があると、メニエール病では⁉と思いつく人も多いのでは?

 

男性より女性に多く、特に最近は30歳代から40歳代前半の女性に多いのでプレ更年期は注意が必要です。

 

メニエール病の症状は?

 

自分自身や周囲がぐるぐる回っているような回転性のめまいが何回も繰り返されます。一度の発作は20~30分から半日ほど続き、次第に収まります。


めまいと同時に耳鳴りや耳が詰まった感じ(耳閉感)や低音域が聴き辛くなるなど聴覚の症状を伴うのが特徴です。


動悸・吐き気・嘔吐があることもあります。

 

発作の頻度は個人差があり、1日に何度もある人もいれば、週に一度あるいは数ヶ月、1年に一度と頻度の少ない人もいます。

 

発症のメカニズムは?

 

メニエール病は内耳の病気です。内耳にある三半規管や耳石・蝸牛は筒状になっていて内部は内リンパ液で満たされています。

 

それが何かしらの原因でパンパンにふくらんで三半規管や耳石を圧迫してめまいを生じます。また、蝸牛が圧迫されると耳鳴りや耳閉感、難聴が起きます。

 

ストレスが原因?

 

なぜ水分を貯め込んでしまうのか、はっきりしたことはわかっていません。ただ、ストレスが原因だという見方が強く、別名ストレス病とも呼ばれています。


女性のライフステージの中でも更年期はストレスの多い世代です。発症要因は揃っているといえますね。


メニエール病は生死に関わる病気ではありませんが、発作を繰り返していると聴力が低下していくケースもあります。適切な治療を行うことで防ぐことができます。

 

耳鼻科を受診する女性

更年期以降に多い「良性発作性頭位めまい症」って何?

 

良性発作性頭位めまい症はめまいの原因の中でも特に多い病気です。内耳が原因のめまいの中でもっとも多く6割から7割を占めています。

 

良性発作性頭位めまい症の症状は?

 

頭を特定の位置にするとめまいが起きます。めまいを起こす頭の位置を「めまい頭位」といいますが、その位置は人によってさまざまです。例えば、

 

  • 朝布団から起き上がったとき
  • 寝返りをうったとき
  • 洗濯物を干そうとして上を向いたとき
  • 急に振り向いたとき

 

など、同じ動作をしたときにめまいが生じるのが特徴です。めまい頭位にしたらすぐに症状があらわれますが、比較的短い時間で治ります。


回転性のめまいの場合と、ふわふわする非回転性の場合両方がありますが、回転性の場合は吐き気や嘔吐を伴うときもあります。

 

耳鳴りや耳閉感・難聴などの耳の異常や手足のしびれはありません。

 

発症のメカニズムを知れば安心

 

内耳にある耳石器には、耳石という小さな石があって体を傾けるとこの耳石が移動します。これを感覚細胞がキャッチして「傾いているよー」と脳に情報を送ります。

 

耳石の主成分は炭酸カルシウムで骨と同じです。衝撃や老化で剥がれ落ちてしまうことがあります。剥がれ落ちた耳石が三半規管の中に入り込んでしまったのが良性発作性頭位めまい症です。

 

三半規管の内部はリンパ液が満たされていて、頭や体が動くと内部のリンパ液が流れ始めます。それを感覚細胞がとらえます。


良性発作性頭位めまい症では、頭を動かすと剥がれ落ちた耳石が三半規管の中で移動します。体の動きが止まっても、耳石は転がり続けているわけです。

 

ところが、視覚や他の運動器(筋肉など)からは静止しているという情報が脳に送られています。この情報のズレがめまいを引き起こすのです。

 

脳の混乱がめまいの原因

 

 

更年期以降の女性に多い理由

 

上記のように良性発作性頭位めまい症は、耳石が剥がれ落ちたことが原因です。


頭を強打したときや慢性中耳炎だった人にも発症しやすい病気ですが、50~60歳以降の女性に多く発症するめまいです。


その理由は、耳石は骨と同じ炭酸カルシウムが主成分なので、エストロゲンの減少による骨粗しょう症も要因となるからです。

 

剥がれ落ちた耳石が三半規管にたまったまま固まってしまうと症状が起きやすくなります。このめまいの改善法は、三半規管から剥がれ落ちた耳石を除去することです。

 

耳石は小さな粒なので頭を動かしていると自然に砕かれていきます。砕かれた耳石の粒は耳石管の奥のほうで吸収されます。


適度に体を動かしていないと、たまっていく一方になってしまいます。更年期以降の女性に発症率が高いのも、骨粗しょう症に運動不足が加わっているといわれています。

 

運動不足が発症を加速する

 

良性発作性頭位めまい症についてはこちらの記事も参考にしてください。

 

 

更年期障害の「めまい」は自律神経の乱れが原因

 

更年期のめまいは、耳や脳など他の病気がないのに起こる場合は自律神経の乱れによるものです。

 

更年期になると卵巣から分泌される女性ホルモンが急激に減少します。そうなると同じ中枢を持つ自律神経にも乱れが生じ、さまざまな症状を引き起こします。

 

ほてりやのぼせ、動悸、イライラや抑うつ感がよく聞かれる症状ですが、めまいもそのひとつです。

 

めまいの原因が更年期障害であれば、次第に症状が治まっていくので心配ありません。

 

ストレスをためないことが予防になる

 

更年期の症状全般に言えることですが、ストレスが症状を引き起こしたり悪化の原因になります。

 

50歳前後は仕事でも忙しい時期であり、家庭でもまだまだゆっくりしていられない環境ですね。そろそろ老後のことも心配になってくるし、親の介護問題が持ち上がってくる人もいる年代です。

 

いくつものストレスが重なることで、自律神経に乱れが生じやすくなっています。ストレスをためないことがめまいなど更年期症状を発症または重症化させない秘訣です。

 

こんな「めまい」は要注意!医療機関へ行きましょう!

 

めまいはつらい症状です。急に景色がグルグル回って見えたり、ふらついて立っていられないほどです。

 

多くのめまいはすぐに生命に危険を及ぼすものではないのですが、中には放っておくと危険なものもあります。

 

脳の異常が原因のめまいは要注意!

 

脳貧血とも言われる立ちくらみを別にして、めまいの約6割が回転性のめまいで、このタイプはほとんどが内耳の異常によるもので、生命の心配がないものです。

 

反対に、非回転性のめまいの中には中枢性のめまいがあります。

 

めまいと一緒に意識を失ったりふるえやしびれ、体の麻痺など神経症状がある場合はすぐに救急車を呼んで受診してください。脳出血や脳梗塞などが原因のこともあります。

 

ただし、回転性のめまいであっても小脳や脳幹の出血によるものがあります。これも他の神経症状があった場合は注意してください。

こんな症状があったらすぐに受診
 
  • ろれつが回らない
  • 手足がしびれる・震える
  • 手足をスムーズに動かせない
  • 声がしわがれる
  • 物が二重に見える
  • 意識が薄れる
  • 経験したことのない激しいめまいで頭痛・吐き気がある

 

めまいが起きたら慌てないで!まずは安静

 

ソファに横たわる女性

 

めまいが起きてしまったら、安静にして症状が治まるのを待ちましょう。横になることができればベストです。

 

発作が起きたとき
  • 楽になる姿勢で安静に
  • 音に敏感になるので静かな環境で
  • 部屋は薄暗くして光が入らないようにする

 

これまで説明したように、めまいは中枢神経の異常の場合をのぞき、命にかかわるものではありません。確率的にはめまいのうち1割程度が危険なめまいといいます。

 
神経症状がある場合は頭を動かさないですぐに救急車を

とはいっても症状はつらいですね。あわてたり不安になってしまうかと思いますが、そのストレスや不安感が症状を悪化させることにもつながります。

 

めまいの発作がある人は、一度専門医に診てもらって病気の有無を検査すると安心です。

 

めまい専門医はまだ数が少ないのですが、リストがありますので参考にして下さい。


日本めまい平衡学会専門医リスト
病院ナビ-めまいの専門治療が可能な病院

 

めまいが更年期の症状であれば、それほど心配する必要はないので日常生活に注意するなどして上手に乗り切りましょう。

 

ただ、症状が重く日常生活にも支障があるときは医療機関で相談することをおすすめします。
更年期のめまいの治療は抗めまい薬や漢方薬、ストレスが大きな要因であるときはカウンセリングや精神安定剤、自律神経調整剤などを用います。

 

 

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まとめ

 

何かとストレスの多い現代人、めまいや耳鳴りといった症状は誰にでも起こる現代病ともいえます。さらに更年期になると自律神経の乱れからめまいは起こりやすくなります。

 

めまいが起きたらまず安静にしてください。更年期症状としてのめまいはその時期を過ぎたら自然に軽減していきます。

 

ただ、メニエール病など他の病気が原因となっていることもあるので、あまり頻繁に起こる場合は診察を受けることをおすすめします。

手足の痺れや関節痛も更年期障害だった!?他の病気の可能性は?

更年期の体の不調の原因と対策

「手足の感覚が鈍くなったような気がする」「手足がしびれる」

「皮膚がピリピリする」「蟻が這っているようで気持ち悪い(蟻走感:ぎそうかん)」

 

これらは更年期に起きやすい症状です。

 

なぜこのような症状が起きるのでしょうか?その原因と緩和する方法、さらに更年期症状ではなく他の病気の可能性について紹介します。

 

更年期のしびれ・こわばりはエストロゲンの減少が原因だった

 

だれでも年齢を重ねるとシワが増えたり乾燥肌になってきます。いつまでも若くありたいと願う女性にとっては、美容面での変化も深刻です。


悲しいことに、女性の場合加齢と共に徐々に変化していくのではなく、更年期にガクッと潤いがなくなっていきます。

 

それは女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少していくからです。

 

エストロゲンの減少によって皮膚が薄く弾力がなくなる

 

エストロゲンには皮膚に弾力や潤いを与えて若々しく保つ作用があります。エストロゲンが減少すると老化が進んで皮膚が薄くなり、皮脂や水分も減ってきます。


そうなると、皮膚の弾力がなくなるだけでなく、刺激にも弱くなってしまうのです。些細な刺激にも敏感に反応するようになり、しびれまでは感じなくても違和感を感じるようになります。


また、自律神経の乱れもこうした知覚の異常に関係しています。エストロゲンと自律神経の関係はこちらの記事を参考にして下さい。

 

 

 

関節の不調はエストロゲンの減少も要因

 

関節の痛みは、関節をスムーズに動かすための軟骨が擦り減ったり筋肉が衰えることで起こります。いつも同じ姿勢や動きをしていたり、スポーツによって酷使することによって起こりますが、エストロゲンの減少が原因のこともあります。


更年期の関節痛の多くは、こうした軟骨や筋肉の老化に加えて、エストロゲンが減少して血行が悪くなることも要因となっています。


この症状は、女性ホルモンが不足してきた初期に感じる人が多く、手首やかかと・指など小さな関節のこわばりやしびれから感じ、次第に膝や股関節など大きな関節の痛み、腰痛へと移っていきます。

 

油断しないで!更年期障害以外の原因のことも!

 

そうはいっても、こういった手足のしびれや関節痛がすべて更年期の症状だと油断していると、思わぬ病気が潜んでいる可能性もあります。

同じような症状が起こる病気には関節リウマチなどの自己免疫疾患や脳の病気でも手足のしびれを感じることがあります。更年期の症状と間違いやすい病気をいくつか紹介します。

 

女性に多い関節リウマチ

 

関節痛といえばリウマチでは?と思い浮かぶほど知られている病気ですね。この場合正確には「関節リウマチ」です。

 

病気のくくりはややこしくて、ちょっとわかりづらいので簡単に説明します。

 

関節リウマチは、関節が炎症を起こし、次第に軟骨や骨が破壊されて変形してしまう病気です。原因は免疫の働きの異常と考えられています。


生物には外的から守るはずの免疫が備わっています。それが自分自身の細胞やタンパク質を攻撃してしまうのが自己免疫疾患です。関節リウマチは自己免疫疾患に分類されます

 

一般に関節リウマチはリウマチと言われますが、広い意味でのリウマチは関節や周囲の骨、筋肉などが痛む病気全般を指し、これをリウマチ性疾患といいます。

 

リウマチ性疾患のおおまかな種類
 
  • 自己免疫疾患(関節リウマチ・全身性エリテマトーデスなど)
  • 細菌やウイルス感染によるもの
  • 代謝の異常(通風、甲状腺の病気など)
  • 外傷や加齢によるもの(変形性関節炎など)
  • ストレスなどによるもの(慢性疲労症候群など)

 

関節リウマチ発症のピークは30~50代!女性は男性の4倍!

 

関節リウマチはどの年代でも起こりうる病気ですが、発症は30代~50代がもっとも多く、全体で見ても女性は男性の4倍です。プレ更年期から更年期真っ只中の女性が要注意な理由です!


もともと自己免疫疾患は女性に多い病気です。関節リウマチを含む膠原病ではさらにその差は開き、圧倒的に男性より女性が多いほどです。10倍以上といわれます。

 
関節リウマチと膠原病の豆知識

 

膠原病も最近よく聞かれる疾患ですね。膠原病とは、皮膚や血管、筋肉、関節など全身にある結合組織に慢性的に炎症が起こる疾患です。

 

実は病名ではなく、ある特徴を持つ疾患の総称で、グループ名という感じのものです。
こちらもまたややこしいのですが、結合組織に病変を持つ疾患のひとつが膠原病と呼ばれる疾患グループなのです。膠原病と関節リウマチを図解するとこんなかんじです。

 

 

 

重症化すると寝たきりにも!繊維筋痛症

 

繊維筋痛症とは、検査をしても血液にも、免疫にも異常が認められないのに、全身激しい痛みに襲われる病気です。

 

痛みの程度は軽度~重度まであり、重度になると「ガラスの破片が通ったような」と形容されるように、まさに激痛です。


重症の場合、髪や爪に触るなどの少しの接触や温度湿度の変化にも反応して疼痛が走り、日常生活も困難になってしまうこともあります。


全身または広範囲に痛みが拡がることもありますが、関節などある部分だけ痛む場合もあります。また、部位も日によって変わったりもします。


発症は男性より女性、特に中高年の女性に多いと言われています。

 

まだ認知度が低く、自律神経失調症や更年期障害など誤診されることも。推定では200万人の患者がいるのではといわれています。

 

中高年女性に多い手のしびれは手根管症候群だった!?

手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)って聞いたことありますか?

 

手根管とは手首にある骨と靭帯で囲まれた空間で、9本の指を動かす腱と正中神経が通っています。


ここがなんらかの理由で圧迫されることによって、手のしびれを感じるようになります。これを手根管症候群といいます。


外傷によるものや代謝性疾患に起因するものもありますが、ほとんどが手を酷使したことによる髄膜炎と更年期の女性の特発性の症状です。この場合、原因はよくわかっていません。


症状の特徴として、小指と薬指の半分(小指側)にはしびれを感じないことです。重症になると親指の付け根の筋肉が萎縮して筋力低下や開かなくなるなど、日常生活に支障をきたします。

 

頚椎や腰椎の変形でも手足のしびれや麻痺はおこる


だれでも加齢に伴って椎間板は老化していきます。椎間板は頚椎同士のクッションの役目を果たしています。クッションがつぶれることによって、骨がだんだん大きくなって棘々してきます(骨棘=こつきょく)。


また、こちらもやはり加齢によって靭帯が厚く固くなります。これらが原因で脊髄管にある脊髄が圧迫されて手足にしびれや運動障害があらわれます。

 

手足の先からピリピリじんじんは糖尿病が原因!?

 

糖尿病の合併症には三大合併症とよばれるものがあります。

 

  • 糖尿病性網膜症
  • 糖尿病性腎症
  • 糖尿病性神経障害

 

この糖尿病性神経障害では、初期症状として手足の先の痛みやしびれがみられます。放っておくと末梢神経が破壊され、感覚が鈍くなったりなくなったりします。

 

 

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まとめ

 

急に手足がしびれたり関節が痛んだりすると誰でも心配になります。特に指先の感覚が変だと、家事をするのも気が滅入ってしまいますね。


それに、関節痛もなかなかしんどいです。私もエストロゲンが急激に減ってきたかな-という時期、とても辛かったのを覚えています。

 

朝起きてしばらくは手足がこわばってキッチンに立つのも嫌でした。それどころか、歩くのも・・・。


でも、その痛みやこわばりは自然に軽減していきました。手足のしびれや違和感、関節痛は更年期の症状であればそれほど心配しなくても大丈夫です。


ただ、症状が次第に重くなっていくときや、あまりに長期間続くときはこの記事でも紹介した他の病気の可能性もありますから、専門機関を受診してくださいね。


更年期障害の場合は血流をよくすることが症状緩和には効果的です。しっかり入浴をする・マッサージをするなどして血行を促進しましょう。