更年期の不調の原因は女性ホルモンにあった!守護神とも言えるエストロゲンとは?

更年期と女性ホルモン
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更年期の不調の原因は女性ホルモンにあった!守護神とも言えるエストロゲンとは?

女性ホルモンという言葉は知られていますね。胸やお尻が大きい女性は女性ホルモンが多い、なんて言われたりしますが、まぁこれは都市伝説です。

 

このように、女性ホルモンの働きなど正しい知識がある人はあんがい少ないのです。でも!更年期障害にはこの女性ホルモンが大きく関係していることは本当。

 

現在更年期障害で辛い症状のある人も、更年期という年代に不安を抱えているプレ更年期の人も、女性ホルモンと心身の関係を知ることで、漠然とした不安を取り除くことができると思います。

 

では、女性ホルモンが女性の心身にどのような作用があるのか、詳しく紹介します。

 

女性の心身と深い関係!エストロゲンとプロゲステロンの働き

 

大きくわけて、女性ホルモンには2つの種類があります。

 

  • エストロゲン(卵胞ホルモン)
  • プロゲステロン(黄体ホルモン)

 

それぞれの役割を見ていきましょう。

 

エストロゲンは女性らしさを作るホルモン

 

まずは更年期の女性に一番関係の深いエストロゲンの役割から見ていきましょう。

 

女性らしい体を作る

 

思春期になると女性の体は丸みを帯びてきますね。また、女性は男性に比べて肌もしっとりしています。これらを促すのがエストロゲンです。

 

 

妊娠しやすい体の準備

 

エストロゲンは子宮にも働きかけます。排卵時には子宮頚管からの粘膜を増やして精子を受け入れやすくします。

 

さらに、子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすくします。 ここまでの働きは比較的知られている女性ホルモンの働きですね。

 

これらは女性ホルモンの中でもエストロゲンの作用なのです。

 

 

エストロゲンは女性の守り神

 

さらに、エストロゲンには見えない働きもあるのです。女性は男性に比べて生活習慣病になりにくいと聞いたことはありませんか?

 

エストロゲンには、コレステロール値を調整したり、骨を丈夫に保つ、内臓脂肪をつきにくくする、脳の活動を活発にするなどさまざまな働きがあるのです。

 

エストロゲンは女性の守り神

 

プロゲステロンは母なるホルモン

 

妊娠を維持し胎児を育てる

 

プロゲステロンは妊娠維持に欠かせないホルモンです。黄体ホルモンといったほうが馴染がある人も多いかもしれませんね。

 

黄体ホルモンは排卵後、女性の体が妊娠しやすいように子宮内の環境を整えます。 妊娠しなかった場合に子宮内膜の脱落を促して月経を起こすのもプロゲステロンの作用によるものです。

 

妊娠すると、胎盤を形成させたり乳腺を発達させたり、妊娠継続と出産のために欠かせない作用があります。

 

また、プロゲステロンには基礎体温を上げる作用もあります。 受精卵が着床して妊娠が成立するとプロゲステロンの分泌が続くため、月経予定日になっても高温期が続いていることが妊娠の兆候といわれるのはそのためです。

 

そもそもホルモンって何?

 

女性ホルモンの働きをざっと見てきたわけですが、そもそもホルモンって何でしょう?どんな働きがあるのでしょうか?

 

ホルモンの働き

 

ホルモンは体の代謝や神経伝達などを促したり、または抑制したり、体のさまざまな働きを調節する化学物質です。血液など体液で運ばれて、特定の器官で働きを発揮します。(成長ホルモンは別です)

 

ホルモンを作る内分泌腺

 

ホルモンは体内の内分泌腺で作られています。主な内分泌腺は、下垂体、甲状腺、副甲状腺、膵臓、胸腺、副腎、性腺(精巣・卵巣)、松果体などがあります。

 

ホルモンの分泌量はほんのわずか

 

内分泌腺は導管を持たずに血液中に直接分泌されます。その量はごく微量で、女性ホルモンのエストロゲンを例にとると一生でスプーン1杯程度と言われています。

 

ところで、内分泌腺に対して汗や唾液、涙などは外分泌腺といいます。こちらは導管があり、腺細胞で作られた分泌物は導管を経て体の外や消化器などの体腔内に放出されるわけです。

 

更年期に起こっているホルモンの変化は卵巣機能の低下が原因

 

卵巣の衰え

 

女性ホルモンは卵巣で作られる

 

女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは主に卵巣で作られます。卵巣は言わずと知れた卵子の部屋ですね。動物が生殖のために持っている機能です。

 

なので、悲しいかな役目を終えるときが来てしまいます。

 

ホルモンとして耳慣れたインスリンは膵臓で、メラトニンは松果体、副腎皮質ホルモンは副腎で作られますが、病気でその機能を失うことは別として、ずっと働き続けます。

 

しかし、卵巣の機能は年齢とともに低下し、閉経を迎えると完全に停止してしまうのです。

 

エストロゲンの減少の原因は卵巣機能の低下

 

卵巣機能の低下は、早い人で30代後半遅い人でも40代前半頃から始まります。卵巣機能の低下の度合いや、エストロゲンの減少の度合いは人によって違います。

 

また、ホルモンバランスが不安定になることに対する感受性も異なるので、更年期の症状の出方や期間に差が出るのです。

 

更年期は体が慣れるまでの移行期

 

閉経によって卵巣機能が停止し、それ以降エストロゲンを分泌することはなくなります。その後は副腎皮質などからエストロゲンに似たホルモンが分泌されますが、その量はごくわずかです。

 

更年期後は、次第にエストロゲンの微量な状態に体は慣れていきますが、それまでの移行期間が更年期というわけです。

 

まとめ

 

私たち女性は長い期間エストロゲンに守られてきました。それが閉経とともにその恩恵を受けられなくなってしまうわけです。

 

それでも今は人生80年!エストロゲンが急激に少なくなる更年期には様々な不調が現れますが、この時期をうまく乗り越えることがアフター更年期を快適に過ごすコツともいえます。

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